夏タイヤの季節が終わり、地域によってはスタッドレスに交換する方も多いのではないでしょうか。
そこで疑問になるのが空気圧の問題です。
「雪との接地面を増やすために空気圧を落としたほうがいいのだろうか」
と考える人も少なくないはずです。
それは本当でしょうか?
早速見ていきたいと思います!
スタッドレスタイヤの空気圧は高めがよい?
雪道走行に比較的強いスタッドレスタイヤですが、基本的にはその車の標準空気圧で大丈夫です。
というのも、標準空気圧とはその車が、最大限の運動性能を発揮できる数値なので、下手にいじるよりはそのままのほうが良いということです。
ですが、車を長く乗ってきた人たちの間にはセオリーも存在しているので、本人の気持ちで選ぶと良いでしょう。
空気圧 高めがよい場合
空気圧を高めに設定したほうがいい場合もあります。
それは凍結路面の走行時です。
空気圧を高めに設定しておくことで面圧を高め、グリップ力を得ます。
とは言え、滑るときは滑るので、空気圧を高めたからと言って油断してはいけませんよ。
だいたい1割〜3割程度多めに入れるそうです。
スタッドレスタイヤの空気圧 低めがよいこともある!
スタッドレスタイヤの空気圧を、低めにしたほうがいい場合もあります。
それは「新雪が積もっている時」です。
新雪は柔らかく水っぽいので凍結時とは逆に、空気圧を1割〜3割程度少なめにします。
そうするとタイヤが新雪に食い込み、グリップしてくれるのです。
凍結路面との違いは
- 硬い氷に対してはタイヤも硬くして面圧を稼ぐ
- 柔らかい雪の上を走るときは空気圧を落とし雪と密着させる
です。
しかし、最近は除雪されている場所も多く、高速道路に至ってはドライ状態という場所も少なくありません。
なので基本的には標準空気圧で入れておいて、除雪されていない場所を走る事が分かる場合には、空気圧を調整するといいでしょう。
タイヤの空気圧が低いまま高速道路を走行すると、スタンディングウェーブ現象が起こりタイヤがバースト(破裂)する場合があります。
高速道路を走るときのみは最低でも標準空気圧に設定しましょう。
もしくは雪が積もっている場合は高速道路の利用を中止したほうが安全です。
タイヤの空気圧をガソリンスタンドで調整する方法
多くの方が知っているとは思いますが、ガソリンスタンドでタイヤの空気圧は点検できます。
フルサービスのガソリンスタンドでは、店員さんに「空気を入れてほしい」と伝えると、後は店員さんの指示に従うだけでやってくれます。
セルフのガソリンスタンドの場合は、自分でやらないといけません。
ですが、大体は備え付けているインターホンで店員さんに空気入れの場所を聞いたり、持ってきてもらうことができます。
ガソリンスタンドで空気圧の調整をする方法
まずは、タイヤの標準空気圧を確認します。
大体の車では運転席のドア内側にシールが貼ってあります。
見つからない場合は説明書を見るか、ディーラーに問い合わせましょう。
店員さんが空気を入れてくれる場合ですが、200kPaの空気圧が指定されていた場合は「2.0キロ」と言い換えることが出来ます。
190kPaなら「1.9キロ」です。
ガソリンスタンドの人に入れて貰う場合は、キロ単位で指定したほうがわかりやすいので、「前輪は2.0キロ、後輪は2.2キロで!」などと伝えましょう。
セルフの場合は、空気圧の書かれたシールを確認したあと自分で空気を入れなければなりません。
中には空気圧を指定してバルブを挿すだけの空気入れもありますが、ほとんどは自分でエアゲージを確認しながら空気を抜いたり入れたりする必要のあるものになっています。
どっちにしても、タイヤ側バルブのキャップを外して、空気入れのバルブを奥まで刺し使います。
もし分からなければ店員さんに教えてもらいましょう。
冬の車のトラブルに備えよう
冬は雪や凍結など、どうしても車にとって悪いコンディションになってしまいます。
突然の大雪や朝の凍結に備えて、準備をしておきましょう!
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軽く見ておくだけでも、慌てずに対処できるようになりますよ。
スタッドレスの空気圧まとめ
冬の道路は危険がいっぱいですが、きちんと対策を行えばさほど怖いものでもありません。
また空気の入れ方に関しては、日常のメンテナンスにおいても、活用できるものです。
大体3ヶ月に一回は点検しておいたほうがいいですよ。