生活のハウツー

弁当が夏場でも腐ることのない方法。食中毒予防と冷まし方の時短ワザ。

梅雨から夏にかけてのおべんとう作りは主婦にとって悩みのたねですよね。

ボリュームやバリエーションに加えて、湿気が多く暑い時季の食品の安全性が気になるところです。

朝から頑張ってつくった弁当が腐るのなんてショックすぎますし、食中毒にかかるリスクもあります。

ここでは、梅雨から夏場にかけてのお弁当作りにおいて、「傷みにくい」ポイントや「食中毒予防」の方法、この時期もっとも大切な弁当の「冷まし方」の時短ワザについて、ご紹介します。

弁当が夏場でも腐らない方法

夏場の弁当作りでは、「いたみにくい弁当」「腐りにくい弁当」を心がける必要があります。

傷みにくく、腐りにくい弁当にするためには大切な4つのポイントがあります。

1.食材をしっかり加熱する

殺菌・防腐対策として一番のポイントになるのが、「加熱」です。

食材の中までしっかり火を通すことで、腐るリスクが激減します。

中まで火を通すためのコツは、肉や魚はなるべく小さく薄く切ること。厚みがあると表面が焼けたように見えても、中まで火が通っていないことがあります。

また、時短の具材として人気な加工食品も注意が必要です。ちくわやハムなどの常温保存できない食品は電子レンジなどで必ず加熱するようにしましょう。

2.加熱後も菌を増やさない工夫が必要

雑菌対策として加熱しただけでは安心できません。

調理後のご飯やおかずを素手でさわると、菌がつく可能性があるため、清潔な菜箸やラップを使うようにしましょう。

また、加熱後の肉を包丁で切ると、雑菌が他の具に移ることもあります。あらかじめ小さく切ってから調理するようにしましょう。

さらに、お弁当箱に詰めるまえに完全に冷ますのが鉄則です。熱いままでは、弁当箱内に蒸気がこもり、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

3.汁気や水分をしっかりきる

汁けや水分が残っていると弁当がいたむ原因になります。お弁当箱に詰める前に、できるだけ水分をきりましょう。

また、水分が出そうなおかずには、かつお節やゴマなどをまぶしておくと水分をすってくれます。

4.味付けは濃いめにする

おかずは、濃い目の味付けにすると防腐効果が高まります。

また、スパイスやハーブ、酸味は抗菌作用が高いため、塩コショウ、カレー粉、酢、レモンを積極的に利用するとよいです。

弁当の夏場の食中毒予防

食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内に侵入することで発生します。

ここで紹介する食中毒予防の3つの方法を徹底しましょう。

1.菌をつけない

食中毒の原因菌やウィルスを食べ物につけないように、調理器具等の洗浄や手洗いをしっかりしましょう。

手洗いは、調理を始める前だけではダメです。

生の肉、魚、卵を取り扱う前後や調理途中に子どもの世話をしたあとなども、必ず手を洗うことを意識しましょう。

2.菌を増やさない

細菌の多くは10度以下で増殖スピードが遅くなり、マイナス15度以下で増殖が停止するといわれています。

食べ物に付着した菌を増やさないためには、低温で保存することが重要となります。

弁当のおかずは調理後にしっかりと冷ましたり、解凍不要の冷凍食品を詰めるのもアリです。

3.菌をやっつける

ほとんどの細菌やウィルスは加熱によって死滅します。

肉料理の場合、中心部を75度で1分以上加熱すること目安となります。

具材をあらかじめ薄くきっておき中までしっかり加熱しましょう。

弁当を冷ます時間を短縮する方法

お弁当作りで一番大変なのは、実は料理をしっかり冷ますこと。

ただでさえ時間の足りない朝の時間ですので、効率的な冷まし方をマスターしましょう。

効率的にお弁当を冷ますための必需品が「保冷剤」です。

あらかじめ、お弁当箱や調理したおかずを乗せる皿やトレーの下に保冷剤をおいておくとよいです。

また、一番冷めにくいご飯やおにぎりを最初にお弁当箱に詰めておくと、お弁当が完成するころにはしっかりと冷ますことができます。

まとめ

梅雨の時期や夏場のお弁当を安全にするための方法についてご紹介しました。

ここで紹介したちょっとした工夫をして安心・安全なお弁当になるといいですね。