魚の骨を飲み込んでしまった!という経験が一度もないという人はきっと少ないかと思います。
しかし、よくあることと甘く見てはいけません。
魚の骨を飲み込んでしまった場合、手術が必要になることもあるのです!!
大げさな……とお思いかもしれませんが、お医者さんによると実際に魚の骨を飲み込んで病院に来る人は結構いるらしく、そしてよく聞くあの対処法で悪化させてから来る人も多いとか……!
そこで今回は魚の骨を飲み込んでしまった時の正しい対処法をお伝えしたいと思います。
魚の骨を飲み込んだ!!そんなときもまずは慌てずに。
魚の骨を飲み込んでしまうと、口の中の細菌が付いた骨が咽喉やお腹の中に刺さって、その部分が膿んで重篤な炎症を起こす場合があります。
これを「魚骨膿瘍」と言います。
こんな情報を知ってしまっては不安になって一刻も早く取りたい! という気持ちになるかと思いますが、慌ててはいけません。
まず、「魚の骨を飲み込んでしまったらご飯を丸呑みする」という対処法聞いたことある方が多いと思いますし、実際にやってみて取れたという人もいるかと思いますが、これは危険な方法です。
魚の骨がのどに刺さっているとき、気道はその刺激によって狭まっています。
そこに大量のご飯を丸呑みするのは窒息の危険が伴います。
また、余計に深く刺さってしまうことも多いです。
ご飯以外にもゼリーや水のパターンがありますが、「何かを飲み込んで取る」という方法は危険ですのでやめましょう。
魚の骨が取れないときに自宅でできる対処。ダメなら病院へ。
では魚の骨が刺さったら絶対に病院に行かなければならないのか?
小骨程度で病院に行くのは……とお思いの方のために、病院に行く前に自宅でできる対処法をお教えします。
1.うがい
咽喉を動かすことによって骨が取れる場合があります。
しかしあまり強くうがいをするとこれも悪化させる原因になるので、極々軽めにうがいをしてみましょう。
2.放置
対処法と言えるか怪しいですが、下手にいじって悪化させるよりよっぽど良いと言えます。
小骨程度なら自然に抜けることもありますし、あまり無理に食べたり飲んだりせず、安静にしていましょう。
ただし一日経っても痛みが変わらない、痛みが強くなっているようならこの時点で病院に行くか、次の方法を試してみましょう。
3.ピンセット
咽喉を大きく開いて刺さった骨が見える場合は、ピンセットを使えばとれるかもしれません。
その際は先の丸いピンセットを使い、なるべく自分以外の人にやってもらいましょう。
ただ、これも無理して引っこ抜こうとしないでください。
余計に咽喉を傷つけてしまいますので、無理そうならお医者さんに任せましょう。
また、咽喉を開いてみても見えないほど奥に刺さっていて抜けない場合、自宅でできることはほぼ無いので病院に行きましょう。
魚の骨を飲み込んでしまった時の対処法まとめ
- 軽くうがいをしてみる
- 少し放置してみる
- 咽喉を開いて骨が見えるようならピンセットで人に取ってもらう
- 決して何かを飲み込んで取ろうとしない
魚の骨を飲み込んだことがある人は多いかと思いますが、まさか魚の骨を飲み込んでしまうことがこんなに危険だとは驚きですよね……!
魚の骨を飲み込むことで出る症状にちゃんと医学的な名前がついていることも意外でしたね!
間違った対処をして悪化させてからでは余計に痛い思いや、大変な思いをしてしまいます。
「たかが魚の骨くらいで……」と軽く見ないでください。最悪、手術をしなければいけないこともあるのですから、取れない場合は恥ずかしがらずに病院へ行きましょう。