プールの水を誤って飲んでしまうことってあります。
泳ぎが上手でない子供ですと、なおさらプールの水を飲んでしまうことは多いです。
「汚そうだし、病気になるか心配。」
「飲んでしまった後、どうしたらよいのか対処方法を知っておきたい。」
そんな疑問におこたえします。
プールの水を飲んだときの対処
プールの水を飲んでしまったら・・・
結果から言うと、プールの水を飲んでも「特に問題はない」です。
ちょっと一安心ですね。
プールには塩素が入っていますがその量は水道水と同じくらいです。
だから少し飲んでも問題ありません。
もちろんがぶがぶ飲む人もいませんしね。
もしお腹が痛くなったりしたら、それは水で体が冷えたことが考えられます。
バスタオルで体を拭いて暖かくしましょう。
しばらく休んでいると楽になります。
シャワーでしっかり体の表面を流すことやうがいをするなど、基本的な学校でよく聞いた対策は取っておきましょう。
飲んだからとは限りませんが、プール熱など感染症に絶対ならないというわけではありません。
水泳の後にのどが痛くなったり鼻炎がでることもあります。
やはりうがいをして、のどをきれいにすることが大切です。
また、塩素はお肌を乾燥させます。
タオルで水気をふき取ったら、しかり保湿しておくことを忘れないようにしましょう。
プールの水を飲むことによる危険性
プールの水は飲んでも問題ないとわかりましたが、飲み水ではないので飲むものではありません。
けれども大人はともかく、赤ちゃんや幼児の場合、飲まないようにしようとはできません。
体が小さいのでうっかり大量に飲んでしまうと、それはやはり危険なこともあります。
水を大量に取ると、低ナトリウム血症になります。
一定量以上の水分を取ると、血液が薄くなります。
人間の身体は処理できる水分量が決まっているのでそれ以上の量だと命の危険もあるのです。
とくに赤ちゃんや幼児の水遊び、スイミングスクールでは短い時間で切り上げることが大切です。
もう少し大きくなった子供の場合も注意が必要です。
実際にアメリカで起きた「乾燥溺死(かんそうできし)」。
水遊びが終わって、家の水のない場所で溺死(できし)するということがあったのです。
プールで飲んでしまった水が気管に入って数時間たち、肺に入り込みそうになった時、それを防ごうと身体がけいれんを起こします。
その結果のどをふさいでしまい、死に至るというものです。
このような事態が起こるのは水遊びの後に眠ってしまうこと。
つい疲れてお昼寝することが多いですね。
でも、しばらくはおしゃべりしたり、様子をよく見て眠らせないようにしましょう。
プールの水を少し飲むだけでは腹痛にならない
プールの塩素濃度は自宅のシャワーや水道水と同じ。
だから、飲んだからすぐにお腹が痛くなるとか、病気になるとかの心配は無用です。
プール独特の臭いがするので、なんだか体に悪いイメージはありますよね。
でもあの臭いは、人の汗や汚れが塩素と反応した匂いなんです。
そして塩素によってプールに入った雑菌は死滅してます。
子どもは先にも上げたようにいろいろ注意が必要ですが、大人であればまず大丈夫。
プールの水は少しなら健康に害を及ぼすことはありません。
それでもやはり体調が思わしくないときは無理してプールに入らないようにしましょう。
下痢が治っても2週間ぐらいは入らないほうが良いとも言われます。
多くの人が遊ぶ楽しい場所なので、みんなが気をつけて嫌な思いをしないで済むようにしたいですね。
まとめ
子どものとき、プールの水を飲んだ経験は誰しもがあるでしょう。
その度にお腹が痛くなったりはしていないので、つまりはあまり気にすることはないのだと思います。
でも、身体まだ出来上がっていない小さな子どもは、大人が気をつけなければいけませんね。
乾燥溺死には驚きました。