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知らずは恥!!残暑見舞い返事のビジネスマナーと例文紹介!!

年賀状のやり取りは、まだまだ健在ですが、暑中見舞いや残暑見舞いともなると

「そんなの送ったことがない」
「暑中見舞いと残暑見舞いの時期がわからない」

という人もいることでしょう。

かくいう私も、郵便局へ行ったときに、夏らしくて美しいはがきが売り出されるのを見ると、
「誰かにお便りを出そうかな・・・」なんて考えるのですが、
家に帰るころにはすっかり忘れています。

でも、たまにはご無沙汰している友人や親せきに出してみてはどうでしょう。
ビジネスの場でも気の利いたおしゃれなお便りが、お得意先様との一層の良い取引に繋がることがあるかもしれませんよ。

そこで今回は、残暑見舞いのあれこれについて紹介しましょう!

残暑見舞いの返事のマナー 今どきは??

夏に出す便りには、「暑中見舞い」と「残暑見舞い」があります。

暑中見舞いの時期は、暦で言う小暑(7月7日頃)から大暑の終わり(8月7日頃)の前日まで。
残暑見舞いの時期は、立秋(8月8日頃)から処暑(8月23日頃)をすぎて白露の前(9月7日頃)まで。
を言います。

この時期の違いから、暑中見舞いの返事として、またはお中元のお礼を兼ねて残暑見舞いを出すこともあります。
暑中見舞いより残暑見舞いの方が出す機会が多いだろうという事で、今回は、残暑見舞いについて紹介します。

ビジネスの場での残暑見舞いについて

一般的には、残暑見舞いも暑中見舞いも、はがきで送ることが多いのです。
ですが、ビジネスの場では、メールでのやり取りも考えられます。

取引先や上司などに対してこちらから送る場合は、ハガキを使うのがマナーです。
ですが、受け取った返事として出す場合は、相手と同じ方法を取ります。

つまり、ハガキをいただいたならハガキで、メールで送って下されたのなら、メールで返事をするのが基本的なマナーです。

ただこれは、あくまで基本的な礼儀として紹介していますので絶対ではありません。
なぜなら、私ならメールで頂いてもハガキで返事を出したいと思いますので。

もしかしたら、年齢のせいかもしれませんが、メールはどうしても簡易的に思われてしまいます。
送り先が特に取引先や上司なら、余計にハガキで自筆の返事を書くことがいいように思えるのです。
それに、ハガキなら趣のある挿絵が描かれていて、受け取った方も気分がいいのではないかと思います。

日本独特の風習なのですから、日本の美しい季節の風と共にお便りを受け取っていただきたいと思いませんか?

もちろん、メールでのお便りを否定しているのではありませんから、誤解のないようにお願いしますね。

すぐ使える残暑見舞いの返事の例文を紹介!!

では、どんな風に返事をかけばいいのでしょうか?

メールの場合からお話しますね。
相手からメールでお便りがあった場合、返事をするときの注意です。

返信機能を使わずに新規作成で打ってください。

親しい友人の場合は、これに限りませんが、ビジネス上のお付き合いの人なら新規作成での返事が礼儀です。
また、届いてから3日以内に返事を送るのがマナーです。

ハガキの場合は、1週間以内に返事を出せばいいでしょう。

残暑見舞いの書き方の基本

では、残暑見舞いのおおよその書き方を説明します。

拝啓や敬具などの、頭語や結語は必要ありません。

① お見舞いの言葉から始めます
「残暑お見舞い申し上げます」
「残暑お伺い申し上げます」(こちらはビジネス表現です。どちらでもOK)

② 相手の安否・体調などを気遣う言葉
「夏の疲れが出るころですが、お変わりございませんでしょうか」
「立秋とは名ばかりで、まだまだ暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか」

③ 近況報告や暑中お見舞いなどのお礼
「その節はお世話になりました。おかげさまで心機一転仕事に打ち込む所存です」
「ご丁寧なお見舞いをいただきまして、誠にありがとうございます」

④ 相手の健康を気遣う言葉
「残暑厳しき折、くれぐれもご自愛くださいませ」
「○○様もどうかお身体にお気を付け下さい」

⑤ 日付
「平成○年 晩夏」
「平成○年 立秋」

これをふまえて、
特にマナーが気になるビジネスでの残暑見舞いの例文を紹介します。

ビジネスに使える残暑見舞いの例文

残暑お伺い申し上げます。
お盆を過ぎましてもなお厳しい暑さが続いておりますが、
皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
平素は大変お世話になり、厚く御礼申し上げます。

おかげさまで先月は、前年以上の売り上げを達成することができました。
これもひとえに○○様のお陰と感謝いたしております。
落ち着きましたら改めてご挨拶にお伺いいたします。

秋風を感じるころは、まだ少し先になりそうですが、
どうかくれぐれもが自愛ください。

平成○○年 立秋

 

残暑お見舞い申し上げます。
立秋を過ぎましたが、まだまだ暑い日が続いておりますが、
貴社ご一同様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

平素は格別のお引き立てを賜り、
厚く御礼申し上げます。

ご挨拶が遅くなりまして申し訳ございません。
私のほうは、おかげさまで大過なく過ごしております。

今年はことのほか残暑が厳しいようです。
皆様、くれぐれもご自愛ください。

平成○○年 八月

 

残暑お見舞い申し上げます。
猛暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

おかげさまで充実した休暇を取らせていただいております。
リフレッシュして帰りましたら、今まで以上に仕事にまい進する所存です。

暑さはまだしばらく続きそうです。
くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。

平成○○年 晩夏

まとめ:残暑見舞いについて

残暑見舞いも含めてご機嫌伺いの便りは、相手への心遣いが大切です。

マナーや形式も守りつつ、あなたなりの言葉で、感謝やいたわりの気持ちを綴ってくださいね。

たまには、こんなふうに文(ふみ)をしたためるのもいいものですよ。