秋になると、柿がおいしい季節になります。
スーパーにもたくさん並びますし、近所で頂いたりもしますよね。
柿には甘柿と渋柿があるといいますが、見分けられますか?
間違って渋柿を食べてしまった時には、口の中が大変なことになってしまいます。
そこで今回は、柿の種類いの見分け方と、渋柿の渋抜きの方法について紹介していきます。
柿の種類の見分け方のコツ
まず、渋柿と甘柿はどう違うんでしょう?
柿はすべて渋柿
品種が違うように思われがちですが、実は違うんです。
柿の品種は、1000種類以上あります。
どの品種の柿も、熟してないうちは全て渋いんです。
そして熟していくうちに、渋みが抜けていく柿が出てきます。
そういった、甘く成った柿を甘柿と言います。
最近では、甘柿を接ぎ木で広げて、渋みのない完全な甘柿も作られているんです!
この渋みは、柿に含まれている、
‘タンニン‘という成分のせいだと言われています。
タンニンには水溶性と不溶性があります。
未熟な柿は水溶性のタンニンが含まれていて、口の中に入れると、唾液でタンニンが溶け出して渋みを感じます。
熟して甘くなった柿は、タンニンが水溶性から不溶性に変わるので、口の中で溶け出すこともなく、渋みがないということです。
渋柿と甘柿の3つの見分け方
では、この渋柿と甘柿は、どう見分けたらいいんでしょうか??
一般的に言われている見分け方は、3つあります。
甘柿は一般的に、重量感があって、形は四角いものが多いです。
そして渋柿は、先が尖っていて細長いものが多いです。
しかし、品種によっても変わってくるので、正確ではないので、参考程度に考えておいてください。
柿を切った時に、甘柿はゴマと呼ばれる、
黒い点がついていることがあります。
このゴマは、渋いタンニンが柿の実に溶け出していない証拠です。
なので、このゴマがあると、甘柿である可能性が一気に上がります。
どうしても見分けがつかない場合は、少しだけかじってみてください。
口いっぱいに入れてしまうと、もし渋柿だった時が、口が痺れてしまうので、一口程度にしてください!
柿の渋抜きにガスを使う方法
柿の渋抜きにはいくつか方法があります。
よくあるのは吊るして干し柿にする方法ですね!
あとは、そのまま放っておいても渋は抜けます。
他にも、アルコールで渋を抜く方法やガスで抜く方法まであります。
ガスというのは炭酸ガスのことです。
柿の渋抜きを炭酸ガスでやる手順
用意するのは、ドライアイス・ポリ袋・輪ゴムです。
ビニール袋に、渋柿とドライアイスを入れて密封します。
この時、柿とドライアイスが直接当たらないようにしてくだい。
そのまま直射日光を避けて、3~4日保管すると渋抜きできます。
渋抜きというと、干し柿のように時間がかかるイメージですが、そんなことはありません。
この炭酸ガスの方法は、渋抜きの方法の中で一番早いので、早く甘い柿を食べたい時にはオススメです!
柿の渋抜きの原理。どうして甘くなる?
渋抜きの方法をいくつか紹介しましたが、どうしてこのようにすると、甘くなるんでしょうか??
これには最初に書いた‘タンニン‘が関係しています。
渋柿に含まれる水溶性のタンニンを、渋抜きによって不溶性に変化させることで柿が甘くなるんです。
水溶性のタンニンは壊れない程度に攻撃すると、不溶性のタンニンに変化する性質を持っています。
炭酸ガスやアルコールを使うと、水溶性のタンニンはビックリして、異常が起こり、不溶性のタンニンに変わるんです。
干し柿の場合は、25度くらいで放置しておくとタンニンが変化するので、皮をむいて風にさらすことで渋が抜けるんです。
渋柿と甘柿についてまとめ
いかかでしたか?
柿の渋みの原因は、タンニンであることが分かりましたね!
また、渋柿と甘柿の違いは、品種ではなく、熟しているかいないかの違いということを理解いただけたかと思います。
渋抜きも炭酸ガスを使えば、時間も手間もそんなにかからないことが分かりましたね。
これを機に、自分でも渋柿の渋も上手に抜いて、甘くておいしい柿を食べたいですね♪