道を歩いていると良い匂いがして、見回すと金木犀が咲いていた…なんて経験はありませんか?金木犀が咲く季節は、通勤や通学の時間も少し楽しみになりますよね。今回は金木犀の香り成分と効果、そして香りをいつでも楽しめる手作り香水の作り方を紹介します。

金木犀の香り成分

金木犀の香りを構成する成分は以下の通りです。

  • β-イオノン:スミレの花にも含まれる成分
  • リナロール:フローラルな匂い
  • γ-デカラクトン:ココナッツのような匂い
  • リナロールオキシド:緑茶のような匂い

金木犀の香りの効果

食欲を穏やかにする効果

金木犀の香りには、食欲をやや抑える可能性があるという研究報告があります。血糖値が下がると「オレキシン」という物質が分泌されて食欲が刺激されますが、金木犀の甘い香りを嗅ぐと、この分泌がやや抑えられる可能性が示されています。ただし「香りを嗅ぐだけで痩せる」というほどの効果ではなく、あくまで食べ過ぎを防ぐ一つの工夫程度に捉えておくのがよさそうです。

抗酸化成分を含む

金木犀には抗酸化作用のある成分が含まれるとされています。中国では金木犀を砂糖漬けにした「桂花醤(けいかじょう)」というお菓子があり、食用としても親しまれています。

リラックス効果

金木犀の香り成分「リナロール」には、リラックス効果・精神安定の効果があるとされています。イライラやストレス、不安などを和らげ、安眠にも良いと言われています。お茶として飲むこともでき、ノンカフェインなので、就寝前や刺激の少ない飲み物を選びたいときにも取り入れやすいのが特徴です。

虫を遠ざける可能性

香り成分のγ-デカラクトンは、一部の虫を遠ざける働きがあるとされ、中国では古くから服の防虫剤としても使われてきました。ただし「ほとんどの虫が嫌う」というほど強力なものではなく、あくまで補助的な効果と考えておきましょう。

潜在能力を引き出す(言い伝え)

ヨーロッパには、金木犀の香りが潜在能力を引き出すという言い伝えがあります。科学的な裏付けがあるわけではありませんが、リラックス効果が集中力に良い影響を与えている可能性はありそうです。

金木犀の香水の作り方

金木犀の香りをいつでも楽しみたい方のために、手作り香水の作り方を紹介します。

<材料>
・ビン:茶色や青い色のついた遮光ビンが望ましい
・金木犀の花:ビン半分以上
・無水エタノール:薬局に売っています
・精製水:薬局に売っています。原液を薄める用
<作り方>
1. ビンを煮沸消毒してよく乾かしておく
2. 金木犀の花を摘んできてビンに詰める
3. 花びらがひたひたになるくらい無水エタノールを注ぐ
4. 蓋を閉めて冷蔵庫で保存する。ときどきビンをひっくり返すように回して無水エタノールと金木犀をよく混ぜながら2か月待って原液の完成
5. 精製水で5倍程度に薄めて使う

原液は冷蔵庫で1年程度保存できますが、精製水で薄めたものはアルコール濃度も薄まるため長期保存はできません。使用期限は1週間程度と考え、原液を少量ずつ別のスプレーボトルに移してから薄め、短い期間で使い切るようにしましょう。

まとめ

道端で見かけるだけだった金木犀に、こんなに色々な使い道があると驚きですよね。お茶やお菓子でも金木犀を楽しめますし、花が手に入らない時期は市販のアロマでも本物に近い香りが楽しめます。ただし、妊婦さんやペットにはアロマの香りが負担になることがあるため、香りを強くしすぎないよう気を付けながら楽しんでください。