健康

も~いや!!虫刺されの腫れが引かないし固い!!これってブヨかも??

虫刺されの腫れが固くてなかなか引かないと、痕になるかも…!と不安になりますよね。
特にアレルギー体質の方は固くしこりになりやすいようです。

「痕になるのが心配」という見た目の問題だけでなく、体質が悪化してしまうこともありますから増々不安ですよね。

ちゃんと応急処置が出来ていなかったり、出来ていても腫れてしまったりということも少なくないですから虫刺されは厄介です。

今回は虫刺されが腫れてしまってからの対処法を中心にお伝えしますので、酷くしないようにしましょう!

虫刺されの腫れが引かないし固いときどうすれば??

虫刺されが腫れて固いのはもしかしたら「結節性痒疹(けっせつせいようしん)」かもしれません。

「結節性痒疹(けっせつせいようしん)」とは、詳しい原因はまだはっきりわかっていませんが、
虫刺されがきっかけで起こることが多い症状です。

虫刺されが掻き続けるうちに固くしこり、しだいに茶色く色素沈着したイボのようになる症状です。

掻いているうちに他の場所にもぶつぶつが移って、範囲がどんどん広がってしまうこともあります。
掻くことでさらに痒みが強くなり、放っておくと何年も痒みに苦しむことも少なくないといいます。

やはりアレルギー体質の人は虫刺されが腫れやすいので、この症状にもなりやすいです。

虫刺されの腫れは掻かないで!!

とにかくすぐにできることは「掻かない」ということです!

患部を冷やすと痒みが緩和されますので、冷水に当てたり保冷剤を当てたりして堪えましょう。
市販のかゆみ止めを使うのも手です。

しかしかゆみ止めは根本の解決ではありません。
根本の治療にはステロイドを使います。
ステロイドは素人判断で使うには強力な薬ですから、お医者さんの指示に従って使った方が安心です。

皮膚科での治療はステロイドが一般的ですが、他には液体窒素での治療を行っているところもあるようです。

跡を残さないため、痒みを長引かせないためには早い段階での正しい治療がとても大事です。
腫れが固い場合は早めに皮膚科に行った方が良いでしょう。

虫刺されの腫れはブヨの可能性も??

虫刺されの腫れは「ブヨ刺症」の可能性もあります。
「ブヨ」という虫に刺されて出る症状のことです。

また、「結節性痒疹」は虫刺されがきっかけになることが多いとお伝えしましたが、
その虫とは「ブヨ」であることが多いのです。

ブヨとは?

「ブヨ」とは「ブユ」とも呼ばれ、関西では「ブト」とも呼ばれます。
蚊と同じように人間や動物の血液を吸う虫で、見た目は蚊とハエの中間のような感じです。

ブヨの生息地は水質がきれいな川や草むら。キャンプやバーベキューをしたくなるような場所とも言えますね。
そのような場所でアウトドアをするときは注意が必要です。

ブヨに刺されたときの症状は蚊に刺されたときよりも激しいものです。

蚊も感染症の媒介になったりして危険ですが、
刺されたときの症状の重さだけで言ったらブヨのほうが何倍も危険と言えます。

ブヨに咬まれるとどうなる?

まずブヨは血を吸うとき刺すのではなく皮膚に咬みついて血を吸います。
皮膚を咬み切られますので多少出血しますし、人によっては咬まれたときかなり痛みを感じることもあります。

ブヨの毒は噛まれてから2~3時間後くらいから症状が出ます。
その毒は蚊なんかよりも数倍強力です。

蚊に刺されたときより腫れも痒みも何倍も強く、場所によってはテニスボールくらいにパンパンに腫れあがることも!

ブヨは何十匹もの群れで咬みついてくることもあり、
その場合一度にたくさんの毒が体に入ることでアナフィラキシーショックを起こす危険性もあります!

とにかく応急処置をして症状を少しでも緩和しましょう。

ブヨに咬まれたときの応急処置

まずは毒を絞り出します。
指で絞り出してもいいですが、「ポイズンリムーバー」という毒を絞り出すためのスポイトのような道具が便利です。

ブヨが居そうなところに行く場合は用意しておくと良いかもしれません。

次に、咬まれた直後でまだ腫れていないなら傷口を温めましょう。

ブヨの毒は43℃で壊れるので熱いお湯で傷口を洗うと良いでしょう。

ただし、43℃より低い温度だと毒が壊れない上に血行が良くなって毒の周りが早くなってしまうのと、
温めるのが効果的なのは咬まれた直後の腫れていない時だけです。

最後は傷口を消毒してステロイド剤を塗りましょう。
ステロイド剤を使う際はお医者さんに確認をした方が安心です。

ブヨに咬まれないための予防法

肌を出さないのが確実な予防法です。
それからブヨは明るい色が苦手なため、明るい色の服を着ていきましょう。

虫除けスプレーなども効果があります。
ハッカ油を使ったスプレーも有効なようですので、市販の虫除けの成分が気になる方は手作りしてもよいでしょう。

ブヨの可能性もある虫刺されになったときは

いかがでしたか?対策をまとめると、

・咬まれた直後は毒を絞り出す
・腫れたり痒みがでたりする前なら43℃以上の温度で温める
・かゆみ止めや保冷材などを使って絶対に患部を掻かないこと
・根本治療にはステロイド。お医者さんの指示に従えばより確実

です。

ブヨに咬まれた場合、掻くのを我慢するのは難しそうです。
掻き壊して「ブヨ刺症」から「結節性痒疹」に…
なんてことも容易に想像できますし、すぐに病院へ行った方が良さそうです。

恐ろしいですが、自然に虫はつきもの。登山やキャンプを楽しもうと思うなら避けては通れません。
しかし、刺されて腫れたり固くなったりするのはストレスですよね。
大自然を楽しんで帰ってきて虫刺されに苦しむなんて、せっかくリフレッシュされた気分が台無しです。

そんなときに今回お伝えしたことが役立てばと思います。
虫除けも上手に使って、存分に自然を満喫してください♪