生活のハウツー

花火の煙を吸ったらすぐ対処して!!【吸いすぎは喘息につながる】

手持ち花火で遊んだあとに、のどがイガイガしたり、咳が止まらなかったりという症状に悩まされているのでは?

手持ち花火はお手軽に楽しめる反面、花火の煙を吸いすぎてしまうことがあります。

特にこどもの場合は、おとなが思っている以上に吸いすぎてしまうことがあり心配になりますよね。

そこで本記事では、花火の煙を吸ったあとにすぐに取るべき対処についてお伝えします。

花火の楽しい思い出が台無しにならないよう、対処しましょう。

花火の煙を吸ったときの対処は

はじめにお伝えします。
やはり花火の煙は、体に良いものではありません。

積極的に花火の煙を吸い込むなんてことはまず無いと思いますが、間違って吸い込んでしまうことは意外とあります。

気管支系が弱い人や風邪気味な人は、特に気をつけないといけません。

そのような症状がない人でも、煙を吸いすぎると、次の日、風邪を引いたみたいに喉がガラガラになってしまう事もあります。

花火の煙を吸ったときの対処は手洗いうがいが基本

「今日は花火の煙をたくさん吸ってしまったな」
という時には手洗い・うがいをしっかりしましょう。

花火の煙には目には見えないさまざまな成分が含まれています。
気付かないうちに、手やのどに煙の成分が付着していますので、洗い流すことが大切です。

難しいことはありません。
風邪の予防と同じ感覚で、石けんでの手洗い、ガラガラと喉の奥までうがい。
これで大丈夫です。

また、水分補給も良いです。
気管支を刺激しない、温かい飲み物を摂るのがオススメです。

夏の暑い時期ですので、冷たい飲み物をぐびぐびと飲みたい気持ちも分かりますが、ダメージを受けた喉には良くありません。

多少ぬるめでも良いので、紅茶や白湯などを飲んで喉をケアしてあげましょう。

こどもの場合は煙を吸わない工夫も

こどもが花火をする場合、どうしても煙を吸いやすくなってしまいます。

当然といえば当然なのですが、大人に比べる背も低いですし、腕も短いので、花火と顔の距離が近くなってしまいます。

おとなよりも子どものほうが花火の煙を吸いすぎてしまう状況にあるわけです。

花火は特に、火をつけた瞬間に一気に煙もでますので、
火をつけるのを大人がやってあげるだけでも、煙を吸い込む可能性が低くなります。

花火の煙の成分

花火の煙を吸いすぎるとなぜ良くないのか、という理由にも触れていきたいと思います。

ものが燃える時には、空気中の酸素と窒素が反応して、二酸化窒素が発生します。

二酸化窒素は刺激性の気体で、鼻や喉を刺激します。
呼吸器系への慢性的な作用や、気管支や肺機能への影響があるとも言われています。

また、花火には色々な薬品が使用されています。
花火の煙には、その薬品の微粒子がたくさん含まれています。

粒が小さいので、風で巻き上げられやすく、空気中を長時間にわたって浮遊します。

こういった粒子は呼吸器系に入りこみやすく、気道や肺機能に沈着して、呼吸器疾患の原因になります。

ですので、はじめに説明したように、手洗いうがいで煙の成分を洗い流すのが重要であることもお分かりいただけるかと思います。

特に、線香花火の煙は、亜硫酸ガスという物質を多く含んでいて、非常に毒性が強いことで知られています。
線香花火の煙は、極力吸わないようにしましょう。

火力は全く無いのに、煙には注意が必要ということを覚えておきましょうね。

花火の煙で喘息になることも??

花火の煙が、喘息発作の原因になる事もあります。

喘息は、空気の通り道の気管支が狭くなり、空気が通りにくくなる状態が繰り返される事で起こります。

発作が起こっている時の気道は、
・気管支の周りの筋肉の収縮。
・気管支粘膜が浮腫んでいる。
・分泌物(痰)が増える。
という事が同時に起こり、気管支の内側が狭くなっています。

空気が十分に吸えずに苦しい上に、分泌物(痰)が引っ掛かって咳も出ます。

昔は、気管支を広げればいいという考え方でしたが、最近は発作を治めるというより、発作が起こらないようにする、という治療に変わってきてるようです。

なので、喘息を持病に持ってる人だけでなく、気管支が弱い人などは、なるべく煙を吸わないように気をつけましょう。

劇的に効果があるわけでないのですが、マスクを着けるのも煙の吸い込み対策になります。
マスクは煙の細かい粒子まで完璧に防ぐ事は難しいですが、それでも粉塵などを吸うのは防げます。

安全に花火を楽しもう!!

繰り返しになりますが、花火の煙は、喘息じゃなくても咳き込む事もあるし、あまり吸わない方が良いです。

花火の煙を吸った後の対処の基本は手洗いうがい。

覚えておきましょう。

余談ですが、最近では、煙の出にくい花火もあります。

特別な火薬を使っおり、普通の花火より煙の出る量がとても少ないです。

そういうものを上手く利用するのも良いですね。