花火の煙を吸いすぎた!喉の痛みはいつまで続く?対処法と受診の目安

手持ち花火で遊んだあとに、のどがイガイガしたり、咳が止まらなかったりという症状に悩まされているのでは?「うちの子、大丈夫かな」と不安になった方もいるかもしれません。
手持ち花火はお手軽に楽しめる反面、花火の煙を吸いすぎてしまうことがあります。特にこどもの場合は、おとなが思っている以上に吸いすぎてしまうことがあり心配になりますよね。
そこで本記事では、花火の煙を吸ったあとにすぐ取るべき対処法と、喉の痛みがいつまで続くのか、病院に行くべき症状のラインまでまとめてお伝えします。花火の楽しい思い出が台無しにならないよう、対処しましょう。

花火の煙を吸ったらすぐやるべき対処は?
手洗いうがいと温かい飲み物で、多くの場合は落ち着きます。ただし、症状が強い場合や長引く場合はこの限りではないので、まずは次の対処をした上で、あとの見出しの受診サインも確認してください。
まずは風上に立つ・その場を離れる
煙を吸い続けないことが第一です。花火の煙が流れてくる方向にいる場合は、風上側に移動する、またはいったんその場を離れましょう。線香花火など火力の弱いものでも、煙自体には注意が必要です。
手洗いうがいが基本
「今日は花火の煙をたくさん吸ってしまったな」「煙のせいか喉が痛い」というときには手洗い・うがいをしっかりしましょう。
花火の煙には目には見えないさまざまな成分が含まれています。気付かないうちに、手やのどに煙の成分が付着していますので、洗い流すことが大切です。
難しいことはありません。風邪の予防と同じ感覚で、石けんでの手洗い、ガラガラと喉の奥までうがい。これで大丈夫です。
また、水分補給も良いです。気管支を刺激しない、温かい飲み物を摂るのがオススメです。
夏の暑い時期ですので、冷たい飲み物をぐびぐびと飲みたい気持ちも分かりますが、ダメージを受けた喉には良くありません。多少ぬるめでも良いので、紅茶や白湯などを飲んで喉をケアしてあげましょう。
喉の痛みはいつまで続く?病院に行くべき症状は?
花火の煙による喉のイガイガや軽い咳は、手洗いうがいと安静を続ければ、多くの場合1〜2日程度で落ち着きます。ただし、数時間で症状がぶり返す場合や、以下のようなサインがある場合は、単なる一時的な刺激では済んでいない可能性があります。
無理をせず、医療機関(内科・呼吸器科、こどもの場合は小児科・呼吸器内科)を受診してください。
・症状が2〜3日以上続く、または悪化していく
・数時間で症状がぶり返す
・呼吸が苦しい、ゼーゼー・ヒューヒューという音がする(喘鳴)
・水分がうまく飲めない、ぐったりしている
・唇や顔色が悪い
・咳き込みで夜眠れない
・喘息の持病があり、リリーバー(発作時吸入薬)を使っても改善しない
特に小さいこどもや、喘息の既往がある人は、軽い症状でも早めに相談したほうが安心です。「様子を見よう」と迷ったときほど、早めの受診を選んでください。
花火の煙に含まれる成分と体への影響
花火の煙を吸いすぎるとなぜ良くないのか、成分の面からも見ていきましょう。
ものが燃える時には、空気中の酸素と窒素が反応して二酸化窒素が発生します。二酸化窒素は刺激性の気体で、鼻や喉を刺激します。呼吸器系への慢性的な作用や、気管支や肺機能への影響があるとも言われています。
また、花火の色や光を出すために使われる薬品にも注意が必要です。花火には色ごとに異なる金属化合物(過塩素酸カリウムや、炭酸ストロンチウム・バリウムなど)が使われており、燃焼時にこれらの微粒子やPM2.5相当の細かい粒子が煙に混ざります。色鮮やかな花火ほど、こうした薬品を多く含んでいる傾向があると言われています。
これらの粒子は非常に小さいため風で巻き上げられやすく、空気中を長時間浮遊します。呼吸器系に入りこみやすく、気道や肺に沈着して不調の原因になることもあります。だからこそ、手洗いうがいで煙の成分を洗い流すことが重要なのです。
線香花火は火力が弱く煙も少なめですが、燃焼時に硫黄由来の成分(亜硫酸ガスなど)が発生するとされ、油断は禁物です。火力の強さと煙への注意は別問題、ということを覚えておきましょう。
子供や喘息持ちが特に注意すべき理由
こどもは煙を吸いやすい
こどもが花火をする場合、どうしても煙を吸いやすくなってしまいます。大人に比べて背も低く、腕も短いので、花火と顔の距離が近くなってしまうためです。

花火は火をつけた瞬間に一気に煙が出るので、火をつけるのを大人がやってあげるだけでも、煙を吸い込む可能性が低くなります。
喘息発作のリスクとマスク対策
花火の煙は、喘息発作の引き金になることもあります。気管支の周りの筋肉が収縮し、粘膜がむくみ、分泌物(痰)が増えることで気道が狭くなり、息苦しさや咳につながります。

喘息の持病がある人だけでなく、気管支が弱い人はなるべく煙を吸わないように気をつけましょう。劇的な効果があるわけではありませんが、マスクを着けるのも煙の吸い込み対策になります。マスクは煙の細かい粒子まで完璧に防ぐことは難しいですが、それでも粉塵などを吸うのはある程度防げます。
花火の煙を吸わないための予防法
風がない日は煙がその場に滞留しやすいので、うちわや扇子で顔周りの煙を払うのも効果的です。
・煙が流れてくる方向を避け、風上に立つ
・風がない日は、うちわや扇子で顔周りの煙を払う
・火をつける係は大人が担当する
・煙の少ないタイプの花火を選ぶ
・線香花火のような煙の少ない花火でも、顔を近づけすぎない
・できるだけ風通しの良い広い場所で行う
最近は、特別な火薬を使い、煙の出る量を抑えた花火も販売されています。そういったものを上手く選ぶのも、煙対策のひとつです。
よくある質問
Q. 線香花火の煙も同じくらい注意が必要?
A. 線香花火は火力が弱い分、油断しがちですが、煙には亜硫酸ガスが多く含まれるとされ、注意が必要です。顔を近づけすぎず、風上側で楽しみましょう。
Q. マスクをしていれば煙を吸っても大丈夫?
A. マスクは一定の効果がありますが、煙の細かい粒子を完全には防げません。過信せず、風上に立つ・その場を離れるといった対策と併用してください。
Q. 喉の痛み以外に目や肌がヒリヒリする場合は?
A. 煙に含まれる刺激性の成分が粘膜や皮膚を刺激している可能性があります。水でよく洗い流し、症状が続く場合は医療機関に相談してください。
Q. 症状が出るのは吸ってすぐ?翌日以降でも起こる?
A. その場で喉のイガイガを感じることもあれば、翌日になって風邪のように喉がガラガラになることもあります。花火の後は念のため、当日〜翌日の体調も気にかけておきましょう。
まとめ
花火の煙は、喘息でなくても咳き込むことがあり、あまり吸わない方が良いものです。対処の基本は手洗いうがいと風上への移動で、多くは1〜2日で落ち着きます。ただし症状が2〜3日以上続く、呼吸が苦しいといったサインがあれば、早めに医療機関を受診してください。安全な対策をとりながら、花火を楽しみましょう。



