生活のハウツー

蛍の光るタイミングと時間帯がわかるとホタル観賞は10倍楽しめる!

夏の虫はいろいろあるけれど、蛍は少しはかなくて風流。

蛍観賞したことはありますか?

何回か見たことがありますが、暗い中を光る姿はとってもきれいですよ。

子どもたちもとても喜んで興奮してました。

蛍って不思議な虫です。なぜ光るの?時間とかある?

光らないものもいるのかな?

そんな蛍についての豆知識教えます。

蛍の光るタイミングは一斉ではない

地域や気温にもよりますが、蛍が光るところを見られるのは、6月~7月になります。

蛍の光るタイミングですが、一斉に光り出すのではなく、徐々に徐々に増えていきます。

はじめは数匹の蛍がポツポツと光り始め、10分、20分と時間が経つにつれ、ほかの蛍も反応するように次々と光り始めていくのです。

蛍が光る時間帯は夜7時から11時

蛍が光る時間帯は、午後7時頃から11時頃が一般的です。

日が沈んで午後7時ごろから、蛍は少しずつ光りだし、ピークは午後9時ごろ。

その後、徐々に光が弱くなっていき、11時頃まで続きます。

ホタルの種類にもよりますが、午前2時頃まで光ることも。

蛍が光る間隔は東と西で違う

蛍が光るのは、オスとメスの求愛行動と言われています。

飛び回っている方がオスで、メスは一つの場所で光っています。

オスに「ここにいるよ。」って知らせているわけです。

蛍が光る間隔は場所によって違うらしく

東日本は4秒、西日本は3秒間隔で光るそうです。

不思議ですね。

雨の日には蛍は飛べません。

でも雨が降った後とか、蒸し暑い日にはよく飛びます。

しかも月が出ていないような真っ暗な風のない夜。

都会の明かりが邪魔なので、見る場所は限られてしまいますね。

全国で一斉に見られるものではないので

「蛍前線」というものがあるんですよ!

桜みたいですよね。

気象庁が出しているデータがちゃんとあるのです。

沖縄4月2週目から始まって北上し、

近畿は5月終わり、東京は6月2週目

北海道は7月3週目となっていました。

予想ですけど、チェックするのもおもしろいかも。

光らないホタルっている?

すべての蛍が光るわけではなく、光らないものもいます。

日本にいる50種くらいの中で光るのは10種ほどです。

幼虫の時だけ光り、大人になると光らなくなるものが多いそうです。

西表島にいる蛍は、幼虫の時に弱く光り

成虫になるとオスは光らなくなって、冬にメスだけが光ります。

おもしろいですね。

光る蛍は、ゲンジボタル、ヘイケボタルなどです。

この名前はいろんな由来がありました。

ゲンジボタルは一番大きく明るい光を出すので、

源氏と平家の戦いで勝った源氏の名をつけ、

光が弱く小さい種類の蛍には、負けた平家の名を付けたという説。

「源氏物語」の主人公「光源氏」の名前かけたという説。

日本らしい名前ですね。

蛍の寿命は何日?

蛍は成虫になってから

5日から10日間しか生きられません。

口が退化してていて、ものを食べることができないからです。

葉っぱについた水滴を飲むだけなんですって。

なんだか、かわいそうですね。

水分を取って、幼虫に食べた栄養素を少しずつ消費しているそうです。

短い寿命のなかで美しい光を出すところが

はかなくて、心に響くのかもしれません。

「火垂るの墓」という有名な映画がありますが

女の子が捕まえて蚊帳に入れていたホタルが

次の日死んでしまって悲しむ場面が切なくて…。

光る姿は美しいけれど、短い一生ですね。

そう思うと、今生息している蛍を大切に守らなければと思います。

蛍観賞のマナー


○観賞するときには、ライトをつけないようにします。

蛍は強い光が嫌いだし、光があると蛍がいても光りませんからね。

カメラでの撮影もやめましょう。

○汚さないように注意して、ゴミは持ち帰ること。

蛍は水がきれいな場所にしか生きられません。

川をきれいにする努力を続けて、やっと蛍が戻ってきたようなところもあります。

みんなで協力しなければいけません。

○蛍を捕まえないように!

寿命の短い虫なので、精いっぱいその場所で輝かせてあげましょう。

子どもたちにも蛍の寿命のことを話してあげると納得してくれるはず。

○虫よけスプレーはつけないようにしましょう。

蛍も虫です。虫よけスプレーのために光らないこともあるそうです。

手足が隠れるシャツやパンツで行きましょう。

蛍観賞についてまとめ

蛍の豆知識、いかがでしたか?

けっこうおもしろいと興味をもってもらえたらうれしいです。

風物詩として長い間愛されてきた蛍。

これからもきれいな水辺を守って、蛍が戻ってきてほしいです。

観賞に行かれることがあったら、ちょっと思い出してください。