離乳食を始めてから、最初に挑戦させる果物として、
りんごを思いつく方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?
りんごは、数多くある果物の中でも適度に甘く、酸味も少ないので、
比較的、赤ちゃんも抵抗が少なく受け入れてくれる果物です。
また、1日1個のりんごは医者を青くする(あるいは、医者いらず)と言われているくらい、
栄養価もあります。
今日は、そんなりんごを離乳食に取り入れる際の注意点・与え方のポイントなどについて、ご紹介していきます。
離乳食のりんごでえずくのなぜ!?
えずいてしまう理由は、いくつかありますが、
もっとも考えられる理由は、
りんごの固さが赤ちゃんに合わず、うまく飲み込めないため、です。
生まれてから今までに、
母乳やミルクなどのサラサラした液体しか口にしてきていないので、
つぶつぶ感があると、どうしても飲み込めずに、えずいてしまうのです。
大人は歯があるので、適当な大きさにしてから飲み込むことができますが、
赤ちゃんはまだ噛むこともままならないので、
どんなものも、スープ状にしてから、食べさせるのが基本となります。
簡単にスープ状にするのにおすすめなのは、
一口大に切ったりんごを電子レンジにいれ、
柔らかくなったらすり鉢ですりつぶす方法です。
すり鉢がなくても、りんごが柔らかくなっていれば、
簡単につぶせるので、すり鉢がなくても大丈夫です。
スープ状といっても、どのくらいの状態にしたらいいのかわからなければ、
市販の離乳食を買い、固さの目安にしてみるのもいいでしょう。
もし、りんごをあげてみたけど、受け付けてくれない、や
アレルギーが出てしまい、食べさせられない、など、
うまくいかないときには、アレルギーの心配が少ない10倍がゆから
試しみてはいかがでしょうか。
与えるものは違っても、離乳食の与え方は、変わりません。
りんごの離乳食は茶色になっても大丈夫!?
結論から言うと、茶色になっても与えても問題ありません。
りんごが茶色になるのは、空気に触れ、酸化するためです。
りんごの酸化を防止するには、
塩水につける方法や、レモン汁を切った断面に塗るなどの方法があります。
ですが、初めての離乳食は、素材そのものの味に慣れさせる、というのが目的ですので、
この方法を実施するのであれば、離乳食後期に行うようにします。
それまでは、多少茶色になったとしても、問題ありませんので、
素材そのものの味で食べさせてあげるようにしましょう。
りんごの離乳食は下痢になることも!?
離乳食を始めたばかりのうちは、
多くても小さじ1~3程度の量をあげるようにします。
初めての場合は、一口だけあげてみて、様子を見るようにしてください。
りんごには水溶性の食物繊維が多く含まれており、
その上、赤ちゃんは消化機能が未熟なため、下痢を起こしやすくなってしまいます。
もちろん、食物繊維だけが原因ではありません。
また、りんごにはアレルギーを引き起こす可能性もあるため、
下痢が続いているなど、身体症状が出ている場合は、無理に与えないようにし、
吐くなどの症状がある場合は、早めに受診するようにしましょう。
なお、離乳食をあげる際には、午前中にすることをおすすめします。
万が一体調不良が起きてしまっても、病院にかかることができるためです。
離乳食のりんごについてまとめ
離乳食を初めてあげるときは、お子さんだけではなく、お母さんもドキドキしますよね。
離乳食を機に、赤ちゃんの食の世界がぐんと広がりますし、
いろんな食材を与えることで、赤ちゃんも今まで以上にいろんな表情を見せてくれます。
また、赤ちゃんにとって、今後の成長にも大きく関わるので、
焦らず、ゆっくりと進めていくようにしたいものですね。