節分といえば「鬼は外、福は内」の豆まき。でも実は、硬い豆やナッツ類は5歳以下の子どもには食べさせないよう消費者庁が注意喚起しているのをご存知でしょうか。この記事では、子どもと安全に豆まきを楽しむための工夫を中心に、節分の由来や柊鰯(ひいらぎいわし)の意味もあわせてまとめました。

節分の豆まきは何歳から?硬い豆は5歳以下NG

消費者庁は、硬くてかみ砕く必要のある豆やナッツ類を5歳以下の子どもに食べさせないよう注意を呼びかけています。以前は「3歳頃まで」とされていましたが、2020年に4歳の子どもが節分豆で窒息して亡くなった事故を受け、対象年齢が引き上げられました。奥歯が生えそろっていない子どもは、かみ砕く力や飲み込む力が十分でなく、豆やナッツの小さなかけらが気管に入り込んで窒息や肺炎・気管支炎を起こすリスクがあります。

食べるときは姿勢を良くして、食べることに集中させましょう。物を口に入れたまま走ったり、笑ったり、泣いたりすると、誤って気管に吸い込んでしまう危険があります。

小さい子どもと安全に豆まきを楽しむ工夫

  • 投げる豆と食べる豆を分ける(投げた豆は拾って食べさせない)
  • 個包装の豆を使い、殻ごと口に入れさせない
  • 豆の代わりに新聞紙を丸めた紙玉や、小さくちぎった紙吹雪で「豆まきごっこ」にする
  • 年齢の数だけ食べる風習は、豆ではなく個包装のラムネや小さなお菓子で代用する

6歳を過ぎたら、様子を見ながら6粒くらいから少しずつ慣らしていくのが目安とされています。それでも心配な場合は、無理に再開せず、お菓子の代用を続けても構いません。

節分の由来を簡単にまとめると

節分は本来、年に4回ある「季節の変わり目」のことです。二十四節気で各季節の最初にあたる立春・立夏・立秋・立冬の前日が、それぞれ節分にあたります。季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられ、鬼を追い払う儀式が行われるようになりました。旧暦では立春が一年の始まりにあたるため、今でいう大晦日のような重要な日とされ、数ある節分の中でも「立春の前日」だけが庶民の行事として定着し、現在まで残っています。

節分になぜ豆をまくのか

穀物には精霊が宿るとされ、なかでも稲・麦・粟・大豆・小豆の五穀は特別な力を持つと考えられていました。「魔(ま)を滅(め)する」「魔を射る」という語呂合わせから、炒った大豆で鬼退治をするようになったとされています。生の豆だと拾い忘れたときに芽が出て縁起が悪いとされることも、炒った豆を使う理由のひとつです。

玄関先の柊鰯(ひいらぎいわし)、あの飾りの意味は?

節分の時期、玄関先に魚のついた葉っぱが飾られているのを見たことはありませんか。一般的には「柊鰯」といって、焼いた鰯の頭を柊の小枝に刺したものを魔除けとして飾ります。地域によっては飾らない家庭もあります。

由来には2つの説があります。ひとつは「鬼は鰯の臭いが苦手」という説で、焼いた鰯の強い臭いで鬼を近づけないようにし、柊のトゲで侵入を防ぐという考え方。もうひとつは逆に「鬼は鰯が好物」という説で、臭いで鬼をおびき寄せ、柊のトゲで刺すという考え方です。どちらの説でも、柊のトゲが鬼の侵入を防ぐという役割は共通しています。

節分は何を食べる?恵方巻き以外の伝統食

節分といえば恵方巻きが定番になっていますが、これは1990年代以降にスーパーやコンビニの販促で全国に広まったもので、地域に根ざした伝統食は他にもあります。

  • 大豆:年の数(+1個)だけ食べて来年までの福を祈る。地域によっては落花生を使うところも
  • :西日本では魔除けとして焼いた鰯を食べる風習がある
  • けんちん汁:関東地方で食べられることが多い
  • こんにゃく:四国地方では身を清めるとして食べられる
  • そば:旧暦の大晦日にあたるため、年越しそばとして食べる地域もある

恵方巻きを子どもと一緒に食べる場合は、丸ごと1本を無言で食べ切る必要はありません。恵方巻きの「無言で丸かぶり」は窒息リスクが高い食べ方だと医療的にも指摘されているため、子ども向けには小さく切り分けるのがおすすめです。詳しくは下記の記事もあわせてご覧ください。

節分の風習についてまとめ

節分は地域や家庭によって過ごし方もさまざまですが、豆まきも恵方巻きも「小さな子どもがいる家庭では窒息リスクに注意する」という点は共通の安全ポイントです。投げる豆と食べる豆を分ける、年齢に合わせて代用品を使うといった工夫をしながら、由来を知ったうえで無理なく節分を楽しんでください。

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