冬になるとお鍋が食べたくなりますよね!
お鍋にかかせない調理道具といったら、土鍋です。
土鍋を新しく購入したら、目止めが必要といわれます。
目止めって何でしょうか?
絶対もしないといけないんでしょうか??
そんな疑問をお持ちかと思います。
そこで今回は、土鍋の目止めについて紹介します。
土鍋の目止めの必要性。しないとどうなる!?
そもそも目止めとは、器の水漏れやひび割れ、におい移りなどを防ぐために行う処理のことです。
なぜ目止めが必要かというと、土鍋をはじめとする土ものの器は、素材である土に小さな穴が無数にあります。
その小さな穴を「目(め)」と呼びます。
この「目(め)」を塞がずに使ってしまうと、弱くなった部分から亀裂が入ります。
また、細かい目ににおいが定着して取れなくなったりという、さまざまなトラブルのもとになります。
これらのトラブル防ぎ、長く丈夫に使い続けるために、目止めの処理が必要です。
土鍋の目止めをとぎ汁でやる方法
お米のとぎ汁にあるでんぷん質が、土鍋の表面の穴を埋めることで、染み出しやにおい移りなどを防ぐことができます。
目止めの手順は、以下のようになります。
1.土鍋を洗い、よく拭いてから、中にお米のとぎ汁を入れる。
2.とぎ汁を一度沸騰させた後、弱火にして20~30分煮沸する。
長く火にかけすぎると、でんぷん質が焦げつくので、時間は守りましょう。
3.火を止めて、そのまま放置して冷やす。
冷めたらとぎ汁を捨てる。
長時間放置すると、土鍋が必要以上に水分を吸収するので、手でさわれる程度になったらとぎ汁を捨ててください。
4.水洗いしたあとに乾いた布で拭いて、
しっかりと自然乾燥させる。
これで目止めは完了です。
土鍋の目止めで失敗しないための4つのポイント
目止めをするときは、注意してほしいポイントが4つあります。
1.外側が濡れていないかチェックする。
目止めを始めるときに、時間がないからといって、外側が濡れている状態で火にかけるのはダメです。
土鍋が割れることがあります。
なので、濡れていないか必ずチェックしましょう。
2.炊き上がっていないお米での目止めはダメ。
炊き上がってないお米を入れておかゆを作ると、おかゆになるまでの時間がかかってしまいます。
土鍋にでんぷんが入り込む前に水が先に浸透してしまい、水漏れや割れる原因になります。
3.強火でやらない。
煮立つまで強火でやりたくなってしまいますが、これも控えましょう。
土鍋は急激な温度変化に弱いので、最初から弱火ではじめましょう。
4.蓋はしない。
目止めをするときは、土鍋の蓋はしないでおきましょう。
蓋をして目止めをしてしまうと、土鍋の中身が早く温まってしまって、十分に目止めができないことがあります。
また、蓋があると中身が冷めにくくなり、目止めに余計に時間がかかってしまいます。
これらのポイントをおさえて目止めをすれば、目止めの失敗は防げるでしょう。
土鍋の目止めについてまとめ
目止めってあまり聞きなじみがないかもしれません。
土鍋を使う上で重要なことだと理解いただけたかと思います。
おいしい鍋に必要な土鍋。
せっかく新しい土鍋を買ったのに、すぐに割れてしまった、、、
なんてことになったらもったいないですよね。
しっかりと目止めをして、土鍋特有の特徴をつかめば、安心して鍋やご飯を炊くことができますね!!