そろそろ夏も終わり秋ですね。
秋と言えばお彼岸があってそれぞれの風習がある訳ですが、案外お彼岸のマナーって知らないのではないでしょうか。
今回は、そんな知られざる秋のお彼岸の由来や過ごし方等をまとめました。
秋の彼岸の日程とは
日本でよく使われる言葉の中に、「暑さ寒さも彼岸まで」というものがあります。
よく耳にしますが、一体秋のお彼岸の日程っていつからいつまでなんでしょう?
お彼岸は、一年に2回あります。
お彼岸は3月と9月にあります。
秋の彼岸は具体的にいつ?
ちょうど季節の変わり目にあることから、先程のような有名なことわざがあるんでしょうね。
秋のお彼岸の場合、最近では春分の日と繋がって考えることが多くなっています。2018年のお彼岸は9/23となっています。
では、具体的に日程というのはどうなっているんでしょうか。
結論からすると、秋分の日を挟んで前後3日間を合わせた合計7日間がお彼岸の日程となります。
ですので2018年の場合、9/20日(木)から9/26(水)までが全日程となります。
この期間に、亡くなったご先祖様への供養の意味をこめて家族でお参りをしたりお供えをしたりするというものですね。
プチ情報ですが、【彼岸】というのは仏教用語で極楽浄土の意味があるんだとか。
秋分の日は太陽が真西に沈むと言われ極楽浄土は西にあると信じられていることから、この時期を先祖供養の日と結び付けたんでしょうね。
彼岸で墓参りするときの服装のマナー
実際、家族でお墓参りに行きたいと思う場合、一番困ってしまうのが、服装ではないでしょうか。
ラフ過ぎても何だか気が引けるし、かと言ってお墓参りでバシッとフォーマルを着ていくところまでも・・・と迷ってしまいます。
では、どんなマナーがあるのか見ていきましょう。
お彼岸の基本的なマナー
お墓参りの時に、合わせてお墓のお掃除もされる方が多いようです。
そうであることを考えると、フォーマルなど着ていたら全然不釣り合わせですよね?
そうです、基本的にお彼岸のお墓参りの時の服装は、【普段着で大丈夫】というものが主流です。
とは言え、勿論派手過ぎるものや目立ち過ぎるものは控えた方がよいですが、でもあくまで個人の判断でよいですよ。
だって、海外なんかではロックやパンクの格好をした人とかがお墓参りしていますもんね。
亡くなった人を弔う気持ちがあれば、服装はこだわらなくても大丈夫なのではないでしょうか。
ただ、家族や親戚などで気にする人がいる場合には、次の感じでいくとよいでしょう。
- 男性→スーツ、パンツ+ジャケット
- 女性→シンプルなワンピースやスカート+ジャケット
これなら、多分目くじら立てる人もいないのではないかと思います。
小さな子供さんを連れてお墓参りに行く場合も、基本的には同じで子供さんにもシンプルな普段着で大丈夫です。
個性も大事ですが、和を重んじる日本人ですから、お隣りのお墓参りに来ている別の家族が困ってしまうような服装は避けたいものです。
お墓参りの時間帯はいつが正しい?
ではお墓参りに行く場合ですが、どの時間帯に行くとふさわしいなどのマナーはあるのでしょうか。
午前中に行くのが一般的と言われてはいますが、必ずということではないです。
お彼岸の時期は先祖を敬う期間ですので、他の物事よりも優先させて行った方がよいのでは?という考えの流れからのようです。
ですので、勿論様々な事情がありますので、他の時間帯でも大丈夫と言えるでしょう。
さらに、お彼岸の期間中であれば、お墓参りは一度行けば基本的には大丈夫です。
一週間の間のどこか1回ですね。
彼岸中毎日行く必要はないです。
彼岸のお供えの金額目安
これまでは、お墓参りに行く場合のノウハウを見てきましたが、今度はお墓参りに行く時にするお供えのことについてです。
手ぶらで行く、ってちょっと行きづらいですよね。
大体の相場が分かっていると安心だと思います。
お彼岸で定番のお供え物は、牡丹餅やお萩で、後は故人の好きだったお菓子やお酒などが一般的です。
そう考えますと、彼岸のお供え物の金額の相場は【3000円から5000円】と考えてよいようです。
現金とお供え物を組み合わせたい場合も、この範囲内で大丈夫です。
確かにこの金額なら、低過ぎもせず高過ぎもせず・・・といったところでしょうか。
勿論奮発する分には構わないかもしれませんが、余りにも高額過ぎても相手に気を遣わせてしまいます。
この範囲を知っていると、お互い気持ちよくやり取りできるのではないでしょうか。
秋の彼岸についてまとめ
今回はお彼岸の日程や服装、お供えなどの金額について見てきましたが、日本人の先祖を敬う気持ちって本当に繊細ですよね。
どんな時にも礼節を尽くし、周囲の人を気遣いながら行っていくものです。
お墓参りと言うとかしこまってしまうものですが、そうした敬いの気持ちがあれば、つまり心をこめて行うものであれば、よいということなのかもしれません。
形式を重んじることと肩肘張らず行うこと、この両方のバランスを保ちながら、お彼岸も過ごしたいものです。