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防災の日のスピーチに使える!!由来と豆知識まとめ【災害に備えよう】

9月1日は『防災の日』です。学校では毎年この日に避難訓練をしましたよね。
会社でも毎年やるところもあるのでは?

皆さん知っているかと思いますが、防災の日は大正12年の9月1日に発生した『関東大震災』が由来。

日本は地震や台風と自然災害の多い国ですから、過去の災害から学んで常に備えなければなりません。

ということで今回は『防災の日』の由来を詳しくおさらいしておきましょう!
防災の日に関する豆知識なども紹介します!

防災の日の由来をおさらい!!

防災の日が制定されたのは昭和35年(1960年)のこと。
地震や台風などの自然災害に対し、国民の防災意識を高めることが目的でした。

大正12年(1923年)9月1日に発生した『関東大震災』の被害を忘れないためにこの日に制定されました。
では『関東大震災』はどれほど大きい地震だったか、どれくらいの被害が出たか詳しくご存知ですか?

関東大震災の被害規模

マグニチュードは7.9、最大震度は6。
およそ190万人が被災し、死者・行方不明者は約10万5千人と言われています。建物は約10万9千棟が全壊し、約21万2千棟が全焼しました。

おびただしい被害数ですね。
2011年の『東日本大震災』がマグニチュード9、最大震度7で死者1万5893人、行方不明者2553人でした。
そう考えると、『関東大震災』のほうが地震の大きさに対してたくさんの方が亡くなられたことが分かります。

関東大震災の被害が大きい理由

建物の耐震がまだ真剣に考えられていなかったために地震で倒壊し、多くの方が亡くなってしまったのです。

また、建物が木造だったことに加え、地震発生時刻が正午前で多くの家庭が昼食の準備のために火を使っていたことが原因と言われています。
家庭で使う火が「火災旋風」と呼ばれる火柱を巻き起こし、約3万8000人が命を落とす大惨事となりました。

被害の数を見ると『関東大震災』が未曾有の大災害だったことがよくわかります。
私たちがこの災害を忘れないように、政府は9月1日に『防災の日』を制定したのでした。

防災の日のもうひとつの由来『伊勢湾台風』

そして実は、防災の日が9月1日に制定されたのにはもう一つの由来があるのです。
1959年(昭和34年)9月26日に発生した『伊勢湾台風』。

およそ5000人の死者と行方不明者を約4万人の負傷者を出した『伊勢湾台風』は、阪神淡路大震災が起こるまで戦後最大の自然災害と言われていました。

この『伊勢湾台風』の被害をきっかけに翌年の1960年に政府は『防災の日』を制定したました。

大正時代の大震災を間をあけて昭和になってから『防災の日』として制定したのにはこういう経緯があったのでした。

防災の日の豆知識をスピーチネタに!!

防災の日に関する豆知識を紹介します。スピーチなどの際に役立ててください!

『防災週間』というものもある

昭和57年から制定された『防災週間』は9月1日を含む8月30日から9月5日の1週間のことを指します。
全国で防災訓練・イベントが行われています。
防災の日とあわせて知っておきましょう。

家の中で安全な場所

昔は四方を柱で囲まれているトイレやお風呂が安全と言われていましたが、それは昔の耐震基準での話。
今は逆に閉じ込めの危険があるといわれています。

トイレやお風呂に入っているときに地震が来たら、閉じ込められないように扉を開けておきましょう。

そしてやはり安全なのは1階よりも2階。2階への避難が望ましいですが、無理な場合は玄関が良いとも言われています。物が少なく、ガラスの飛散や閉じ込めの危険が少ない2階に次いで安全だとか。

玄関に避難する場合はドアを開けておきましょう。

大災害に事故に直面すると明らかに危険でも大丈夫と思い込んでしまうことがある

「正常性バイアス」という言葉をご存知ですか?
これは御嶽山噴火のときに少し有名になった言葉です。

バイアスとは簡単に言うと思い込みのことで、人間は非常事態が起こったときそれを正常の範囲内と思い込むことでパニックにならないようにする心理があるのです。
この心理によって逃げ遅れる人などが災害や事故では必ず出ます。

関東大震災の時にも、目と鼻の先に火の手が迫っていても平然としている人たちの映像が残されています。
少しでも危険だと思ったら大げさと思わず、すぐに身を守る行動をとってください。

まとめ:改めて防災について考えてみましょう

いかがでしたか?
近年大きい地震が立て続けに起こっていて皆さんも不安だと思いますが、これは日本に住む以上仕方のないことです…。

しかし普段から非常事態が起こったときの行動を想定したり、必要になるものを準備したりしておけば不安も軽減され、余計な恐れは無くなります。
『防災の日』だけで済まさず、常に意識と準備をしておきたいですね。