9月1日は「防災の日」。学校や職場で避難訓練をした記憶がある人も多いのではないでしょうか。この記事では、防災の日をきっかけに実際にやっておきたい備えのチェックリストと、いざというときに命を守る知識をまとめました。

防災の日にやっておきたい7つのこと

  • 非常食・飲料水の賞味期限を確認し、古いものから消費して補充する(目安は1人あたり3日分)
  • 懐中電灯・モバイルバッテリーの動作確認と充電
  • 家族で避難場所・避難経路を確認し、はぐれたときの集合場所を決めておく
  • 家具の転倒防止対策(突っ張り棒・粘着マットなど)ができているか見直す
  • 非常持ち出し袋の中身を、家族構成の変化(子供の成長など)に合わせて更新する
  • ハザードマップで自宅の地域の危険度を再確認する
  • 連絡が取りづらくなったときの安否確認方法(災害用伝言ダイヤル171など)を家族で共有する

いざというとき、家の中で安全な場所は?

「地震のときはトイレやお風呂が安全」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは昔の耐震基準を前提にした話です。現在の住宅では、狭い空間はかえって扉が歪んで閉じ込められる危険があるとされています。

トイレやお風呂に入っているときに地震が来たら、閉じ込められないよう、まず扉を開けておきましょう。木造住宅など建物によっては、1階が押しつぶされるリスクを踏まえて2階の方が安全とされることがあります(建物の耐震性や構造によって条件は異なります)。2階への避難が難しい場合は、物が少なくガラスの飛散や閉じ込めの危険が比較的少ない玄関も選択肢になります。玄関に避難する場合も、ドアは開けておきましょう。

「正常性バイアス」を知っておく

人は非常事態が起きたとき、無意識に「これくらいなら大丈夫」と思い込んでしまう心理があり、これを「正常性バイアス」と呼びます。過去の災害でも、危険が目前に迫っていても平然としていて逃げ遅れてしまった例が数多く報告されています。

少しでも危険を感じたら、「大げさかもしれない」とためらわずに、すぐ身を守る行動を取ることが命を守る第一歩です。

防災の日の由来

防災の日は、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災の教訓を忘れないため、1960年(昭和35年)に制定されました。関東大震災は死者・行方不明者が約10万5千人にのぼる甚大な被害をもたらし、建物が木造中心だったことや、発生が昼食時で火を使う家庭が多かったことから大規模な火災旋風が発生し、多くの命が失われました。

制定にはもう一つ、1959年の伊勢湾台風(死者・行方不明者約5,000人)の被害も影響したとされています。9月1日を含む8月30日〜9月5日は「防災週間」として、全国で防災訓練・啓発イベントが行われています。

台風シーズンの備えもあわせてチェック

9月は台風の接近も増える時期です。乳幼児がいる家庭ならではの備えについては、台風対策、乳幼児がいる家庭の備えリストもあわせてご覧ください。

まとめ

防災の日は、由来を知るだけでなく「実際に備えを見直す日」として活用するのが一番の意味があります。非常食の補充、避難経路の確認、正常性バイアスへの理解——できることから、家族で一つずつ確認してみてください。