子育て

【銀杏は妊婦にダメです】妊娠中は毒性と利尿作用に注意が必要!!

秋になるとイチョウの木が鮮やかな黄金色に色づき、
私たちの目を楽しませてくれます。
そして、足元に落ちている銀杏(ぎんなん)は、
私たちの味覚を楽しませてくれます。

ですが、銀杏は食べすぎると危険だということ、知っていますか?
特に妊婦さんや子どもは気を付けなくてはいけません。
そこで、銀杏について紹介しましょう。

銀杏の毒性はあなどれない

銀杏の主な成分は、ビタミンです。
体の酸化を防ぐ抗酸化作用の働きがあり、
新陳代謝を活発にして、お肌の老化予防も期待できます。
ビタミンB1は疲労や筋肉痛の原因となる
乳酸を溜まりにくくしてくれる作用があり
疲労回復にも効果があります。

また、高血圧対策に効果があるカリウムも含まれています。
これらの働きから滋養強壮に役立つ食べ物と言われていますので
秋の味覚として味わいたい食材です。

ですが、大量に食べると中毒症状を起こすことがあります。
それは、銀杏に含まれるメチルピリドキシンという物質のせいです。
このメチルピリドキシンは、ビタミンB6とよく似た構造をしていて
神経伝達などの働きをしているビタミンB6の働きを邪魔してしまうのです。

銀杏の中毒症状

主な中毒症状は
鼻血・吐き気・嘔吐・下痢など
重度になると手足のまひやけいれん、意識障害など症状があり、
最悪の場合、死に至ることもあります。

万一中毒症状が、出た場合は、すぐに病院へ行って
食べた銀杏の量を伝えて適切な処置を受けてください。
銀杏の好きな人は、ついつい食べ過ぎてしまうので気を付けてくださいね。

銀杏を一度に食べてもいい量


一度に食べても問題のない量は
子どもなら5粒ほどまで
大人でも10~15粒までと覚えていてください。

妊婦さんでも食べることはできますが、あまり頻繁に食べないこと
食べる量は、2,3粒にしておくことを忘れないでください。
正直なところ、銀杏は無理に食べないといけないものではありませんし、
料理のアクセント的な食材ですので
もしも気になるようでしたら、妊娠中は食べなくても良いでしょう。

銀杏には利尿作用がある

血液の中のナトリウム量が増えすぎると、
体は水分を血液の中に取り込んで
ナトリウムの濃度を薄めようとします。
すると血液の量が増えて血圧が高くなります。

これが高血圧になる原因の一つで、
高血圧の人が塩分(ナトリウム)を控えるように注意されるのは、
この作用のためです。

銀杏に含まれるカリウムは、過剰に摂ってしまったナトリウムを
体の外へ排出する働きがあります。
なので高血圧対策に効果があると言われています。

またカリウムは、ナトリウムを体外へ出すときに、
水分を一緒に排出する利尿作用があるので、
むくみ防止にも役立ちます。
 

妊婦と銀杏のカリウムの関係


妊娠中のむくみにも、効果はありますが、
むくみ防止に銀杏でカリウムを摂ることは、
量をそんなに食べられないので、あまりおすすめはできません。

銀杏が好きな人は、ついついもう少しという事になりがちですから
充分に気を付けてください。

銀杏は肌荒れを招くことも

気を付けることがもう一つ。
イチョウ並木に落ちている銀杏を拾うときは、
必ずゴム手袋をはめてください。
あの強烈な、人によっては癖になる匂いは、
酪酸とペプタン酸という物質なのですが、
それは、直接手で触れると、ひどい炎症を起こすことがあります。
素手で拾うことはやめましょう。

まとめ

銀杏についての注意事項がいろいろありましたね。
こんなに気を付けるように言われると食欲がなくなるかもしれません。
でも、美味しいものは、
少しだけ味わって食べるほうがよりおいしく感じませんか?
銀杏は、そんな上品で美味しい食べ方で楽しむためのものなのかも。

私も銀杏は結構好きなほうですが、
最近では炒ったものを食べることは、ほとんどなくて、
茶碗蒸しに入っている銀杏を食べる程度です。
最後に残して味わって・・・。
子供みたいですか?
でも楽しいですよ!
秋の味覚少しだけ気を付けながら、楽しんでください。