スイカとメロンってどちらもウリ科だということは知られていますが、具体的な違いを理解している人は少ないです。
この記事では、スイカとメロンの5つの違いについて、紹介します。
見た目や味以外にどんな違いがあるのか、どうぞご覧ください。
スイカとメロンの違いは5つある
スイカもメロンもウリ科なのに、まったく別物に感じますよね。
当然見た目や味が違うので、別物だということは分かるのですが、生物学的にも違いはあるのでしょうか?
実は、スイカとメロンは、大きく5つの違いがあります。
スイカとメロンの違い 5つのポイント
1.表面が違う
これは一番分かりやすいですよね。
メロンは黄緑色一色ですが、スイカには黄緑の部分と黒いしましまの部分があり、区別することができます。
2.重さ、大きさが違う
メロンは、大玉スイカのような大きさのものは少ないです。
一方、スイカは大きく、メロンより5キログラムほど重いと言われています。
3.水分含量が違う
スイカのほうが水分含量が多いです。
4.糖度が違う
メロンのほうが糖度が高く、3から4度高い。そのためメロンの方が甘く感じます。
5.種が違う
種が実の中央に集まっているのがメロンで、種がばらばらで取りにくいのがスイカ。
と言われると納得できますね。
詳しくは次の章で説明していきます。
特徴的にはこのような違いがあります。
結構あるものなんですよ。
メロンとスイカの種の違いを知っておこう!
スイカとメロンはタネに違いがあります。
では、この【種】の部分に違いの秘密が隠されているので、探っていきましょう。
メロンの種の秘密
メロンて種が実の中心に集まっていますよね。
これ、ちゃんとした意味があり、植物学では【内果皮】と呼びます。
そして、メロンの美味しい部分を【中果皮】、外側(皮の部分)を【外果皮】と呼ぶのです。
スイカの種は?
一方スイカは、全体的に種がある部分を【内果皮】と呼びます。
そして白い部分、皮と実の間を【中果皮】と呼びます。
ちょっとややこしいですね。
つまり、私たちが普段口にしているスイカとメロンは、【食べている部分が違う】という決定的な違いがあるんですね!
という事は・・・
メロンで美味しいと感じる部分は、スイカで言えば美味しくないと避けてしまう白い部分ということになります。
メロンとスイカは野菜なの果物なの?
共にウリ科ということですが、じゃあそもそもスイカとメロンって野菜なのか果物なのか。
結論から言うとスイカとメロンは「果実的野菜」で果実的野菜だから野菜です。
ちょっと分かりにくいので、例を挙げて説明しま。
メロンを例に説明しましょう
メロンて大抵は果物屋さんに置いてありますよね?
高い値段で売られて、お土産などにも重宝されています。
ところが、シーズンを終えて少し値段が安くなり始めると、八百屋さんでもメロンは売られるようになるんです!
メロンは売値が安くなると野菜扱い、売値が高い時期は果物扱いということです。
少しややこしいですが、結局は、メロンが野菜か果物かを決めるのは、原価などに関わってくる経済性に関わるもの。
農林水産省の方でも回答があったようですが、はっきりした定義はないとのことです。
一般的にメロン、すいかなどは野菜に分類されてはいますが、果実的な利用をすることもあるので、結果、【果実的野菜】となるのです。
つまり、スイカもメロンも生産面では野菜。
流通・消費面ではフルーツ(果物)扱いとなるということ。
でも、スイカもメロンも根本は野菜なんです。
スイカとメロンの仲間を紹介!
ウリ科って、思いつくのってなんだろうと考えていました。
一番は、普通にきゅうり。
そしてうり。
今回考えているスイカ、メロン。
他の仲間を集めてみました。
カボチャ、ヒョウタン、ヘチマ、トウガン、テッポウウリ、
ユウガオ、ツルレイシ(ゴーヤ)、ズッキーニなどがウリ科です。
知らないものもたくさんあると思いますが、みんな仲間なんですよ。
まとめ:スイカとメロンの違い
普段口にしているスイカやメロンの違いを理解いただけたかと思います。
見た目や味以外にも種に秘密がありましたね。