冷蔵庫の奥から、賞味期限が過ぎた納豆が出てきた。あるいは、買い物の帰りに納豆を常温のまま置きっぱなしにしてしまった。「まだ食べられる?」「そもそも納豆は腐っているのでは?」と迷った経験はありませんか。

この記事では、納豆は腐っているのか、常温で保存してよいのか、賞味期限切れはいつまで食べられるのか、冷凍で長く保存する方法、食べ過ぎの目安、そして薬を飲んでいる方が注意すべき点までまとめました。

結論:納豆は冷蔵庫で保存し、常温放置したものは迷ったら食べない

納豆は腐っているのではなく、納豆菌で発酵した食品です。メーカーは、納豆を冷蔵庫(10℃以下)で保存し、賞味期限内に食べるよう案内しています。半日以上常温に置いたものは、見た目やにおいが普通でも食べないのが安全です。長く保存したいときは、冷凍しましょう。

ワルファリンを服用している方は、納豆を食べてはいけません
血液を固まりにくくする薬「ワルファリン」を飲んでいる方は、納豆を控える必要があります。納豆に多く含まれるビタミンKや、腸内でビタミンKをつくる納豆菌が、薬の効果を弱めてしまうためです。納豆の影響は数日間続くとされ、間隔をあけて食べることもできません。クロレラ・青汁も同様に注意が必要です。薬を自己判断でやめたり、量を調整したりしてはいけません。誤って食べてしまったときや、不安があるときは、医師または薬剤師に相談してください。ナットウキナーゼのサプリメントも、服用中の方は必ず医師に確認してください。

納豆は腐っているの?発酵と腐敗の違い

納豆は、蒸した大豆に納豆菌をつけて発酵させた食品です。人にとって有用な微生物が働くのが「発酵」で、人に害を及ぼす雑菌が増えるのが「腐敗」です。

腐敗のサイン(食べずに処分する)
・糸をひかない
・納豆とは違う、腐ったようなにおいがする
・水っぽく、ぬめりがある
・カビが生えている

納豆は常温で保存できる?

納豆は、10℃を超える環境に置くと納豆菌が活動して発酵が進み、においが強くなったり、味が変わったりします。メーカーは、冷蔵庫(10℃以下)での保存を案内しており、常温に置いたものは、メーカーが想定した保存条件から外れています。

発酵が進むと、アンモニアのようなにおいが強くなり、豆が茶色っぽくなり、味も落ちます。なお、納豆の表面につく白い粒は、アミノ酸(チロシン)の結晶で、食べても問題ありません。必ずしも腐敗とは限りませんが、健康への影響を確かめることはできないため、当サイトの目安として、半日以上(夏場や暖房の効いた室内では、それより短くても)常温に置いた納豆は、見た目やにおいが普通でも食べないでください。夏の車内や、暖房の効いた部屋に置いたままにしないようにしましょう。

賞味期限が切れた納豆は、いつまで食べられる?

一般的な粒納豆の賞味期限は、製造日から7〜10日程度に設定されていることが多く、ひきわり納豆は発酵が進みやすいため、さらに短めです。パッケージで確認しましょう。

賞味期限は「おいしく食べられる期限」で、期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。メーカーは、賞味期限内に食べることを案内しています。期限を過ぎたものを食べるかどうかは、あくまで自己判断で、品質は保証されません。未開封で、ずっと冷蔵庫で保存していた場合に限り、期限から数日程度であれば食べられることが多いとされますが、次の点を必ず確認してください。

・アンモニアのようなにおいが強い
・糸をひかない
・腐ったようなにおいがする、においを伴う変色がある
・カビが生えている、ぬめりがある

これらの変化があるときは、食べずに処分しましょう。小さなお子さん、妊娠中の方、高齢の方、体調がすぐれない方は、賞味期限内に食べきるようにしてください。

納豆を長期保存するには冷凍が基本

すぐに食べきれないときは、冷凍がおすすめです。1〜2か月ほど保存できるとされています。

  1. 買ってきたら、なるべく早く、パックのまま、または小分けにして冷凍する
  2. 冷凍焼けやにおい移りを防ぐため、フリーザーバッグなどに入れて密封する
  3. 食べるときは、冷蔵庫に移してゆっくり解凍する(水っぽくなるのを防ぐため)

冷凍すると風味は少し落ちるため、できるだけ早めに食べきりましょう。解凍したものは早めに食べ、再冷凍はしないでください(再冷凍のリスクは溶けたアイスの再冷凍と同じです)。冷凍は品質の変化を遅らせるだけで、常温に置いた納豆を安全にするものではないため、常温に置いたものは冷凍しないでください。冷凍保存の全般については白菜の冷凍保存も参考にしてください。

納豆の食べ過ぎに注意:1日1〜2パックが目安

納豆は栄養が豊富ですが、食べ過ぎには注意が必要です。目安は1日1〜2パックとされています。

  • 大豆イソフラボン:納豆や豆腐、豆乳などの大豆製品に含まれます。サプリメントなどとの重複摂取に注意し、とりすぎないようにしましょう
  • プリン体:納豆にも含まれるため、痛風や高尿酸血症の方は、量を医師に相談してください
  • たんぱく質:腎臓の病気がある方は、たんぱく質の制限が必要な場合があるため、医師の指示に従ってください

なお、「納豆のセレンをとりすぎると肝機能に影響する」という情報を見かけますが、納豆の摂取量でセレンのとりすぎを心配する必要は、通常はないとされています。

納豆に含まれる酵素「ナットウキナーゼ」は、血栓との関係が研究されていますが、食べれば病気が防げると断定できるものではありません。健康のために納豆を食べる場合も、バランスのよい食事の一部として、無理のない範囲で楽しみましょう。

よくある質問

Q. 納豆は腐っているの?

A. 納豆は腐っているのではなく、納豆菌で発酵した食品です。糸をひかない、腐ったようなにおいがする、水っぽい、カビが生えているといった状態は、腐敗のサインです。

Q. 納豆を常温で放置してしまった。食べても大丈夫?

A. メーカーは冷蔵庫(10℃以下)での保存を案内しており、半日以上(夏場や暖房の効いた室内ではそれより短くても)常温に置いたものは、見た目やにおいが普通でも食べないでください。発酵が進んでアンモニアのようなにおいが強くなり、味も落ちます。

Q. 賞味期限が切れた納豆は、何日くらいまで食べられる?

A. メーカーは賞味期限内に食べることを案内しており、期限を過ぎたものは品質が保証されません。未開封でずっと冷蔵していた場合に限り、期限から数日程度であれば食べられることが多いとされますが、自己判断になります。においや見た目に変化があるときは、食べずに処分しましょう。

Q. 薬を飲んでいるが、納豆を食べても大丈夫?

A. ワルファリンを服用している方は、納豆を食べてはいけません。納豆の影響は数日間続くため、間隔をあけても食べることはできません。ほかの薬については、医師または薬剤師に相談してください。

まとめ

納豆は冷蔵庫(10℃以下)で保存し、半日以上常温に置いたものや、においや見た目に変化があるものは食べずに処分し、長く保存するときは冷凍しましょう。ワルファリンを服用している方は、納豆を食べないでください。食べ過ぎず、1日1〜2パックを目安に楽しみましょう。