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5月1日メーデーと勤労感謝の日の違い!!【休みは大企業だけなのか】

私は学生を卒業した時から、地元の小さな会社でずっと勤務していて、結婚を機に辞めました。

私の友人には凄い人がいて、東京の超大手企業に勤めています。

それだけでも仲間内では羨望の眼差しな訳ですが、
その友人が、「毎年5月1日はメーデーで会社が休みだ」と言っていました。

5月1日は、一般人(笑)からすれば、ゴールデンウィークですよね。
しかも、メーデーなんて国民の法律には制定されていない日のはず。

メーデーって何??
祝日じゃないのにどうして休み??
大企業とどう関係があるの??

と様々な疑問が起こりました。
これまで大企業とは無縁でしたが知らないことが悔しいので、調査してみようと思います。

5月1日のメーデーの意味

確かに、ニュースなどでは「メーデー」って耳にすることはあります。
でも私なんかまったく縁のないことなので、いつもスルーでしたね。

そもそも、メーデーの意味って何なの?

メーデーって普段はカタカナで表記されることが多いですが、元々は英語のようです。

「Mayday」というのが正しい表記のようですね。
これだったら、メーデーじゃなくって「メイデイ」じゃないか!と思ったのは私だけではないハズ(笑)。

そして、直訳すると意味は文字通り「5月の日」になりますよね。

元々これは、世界中で働く人たちが労働者の権利を訴える運動を行ったのが始まりのようです。

何と、今や80以上の国々で5月1日は労働者の日として祝日になっているんだとか!

メーデーの由来

由来を辿っていくと、アメリカでは1800年代に1日の労働時間が12時間から14時間ほどだったそうです。

その労働時間を改善してもらいために大規模なデモを行ったのが5月1日だったということで、
メーデーのきっかけだそうです。

12時間以上なんて、働き過ぎどころか身体壊してしまいますね・・・

私がよくこの時期に目にしたり耳にしていたメーデー関連のニュースは、
日本でも行われている「労働者の祭典」という集会の様子のようでした。

でもまさかこの5月1日が、世界中で認定されている労働者の日だったというのは、初めて知りました。

メーデーと勤労感謝の日の違い


でもふっと思いました。

日本には、メーデーの祝日はないけど、【勤労感謝の日】があるよね?
これはれっきとした祝日で、11月23日と決まっています。

メーデーの由来を知ると、全体的には勤労感謝の日と似ているような気もするんですが。

結論から言えば、「主旨や意味合い、発想が元々まったく異なるもの」ということになりますね。

勤労感謝の日とは

勤労感謝の日は、その表示から想像できる通り、日頃の勤労を労う日です。

起源はかなり古くて、飛鳥時代の天皇の時代に、「新嘗祭」というものがありました。
これは、神様にその年の収穫に感謝をする儀式だったようです。

そこから、明治6年になって、農作物の収穫を祝うために設けられたのが「勤労感謝の日」です。
1948年になって、正式に、農作物に限らずすべての生産を祝い勤労を労う祝日として決まったそうです。

確かに、流れが全然違いますね。
日本の場合は、どちらかと言うと収穫の感謝のようなものから始まっている、信仰心が関係しているように思います。

今回考えている「メーデー」は、労働者の権利要求と国際連帯活動を行う日なので、
どちらかと言うと「自分目線の日」(笑)?

主張を掲げる日?
勿論労働は対価あってのことなので、当然ではありますが、まったく意味が異なります。

メーデーと勤労感謝の日には大きな違いがあることが分かりましたね。

なぜメーデーは日本で祝日にならない?

ちなみに、メーデーは日本では現在、国民の祝日ではありません。

海外では祝日として制定されているのに、です。
カレンダーを見ても一目瞭然ですよね。

ちょうどゴールデンウィーク中ではありますが、5月1日は通常は平日扱いなんです。

なぜ日本では祝日ではないのでしょうか。

はっきりとした理由がある訳ではないようですが、
日本には勤労感謝の日が制定されているので、あえて似たようなメーデーも制定する必要がないのではないか、
という意見があるということでした。

でも今回見てきたところによると、メーデーと勤労感謝の日ってまったく違うものなんですけどね。

いかに、そもそもの由来を知らない人が多いということなのかな、とも思いました。

メーデーで休みになるのは大企業が多い!?


私が勤務していた小さな会社なんかもそうですけど、メーデーとは縁のない会社が多いのも事実。

何だか、「大企業だけがやっているもの」というイメージが拭えません。

理由が、判明しました。
日本で行われているメーデーの集会やデモは、【日本労働組合総連合会】が主催しています。

よく「労働組合」とか「労組」というのは聞いたことがあると思います。

これは、【誠実な契約交渉の維持・賃上げ・雇用人数の増加・労働環境の向上などの共通目標達成を目的とする集団】(引用:ウィキペディアより)ということです。

そして、結局この労働組合に参加している会社(大企業)が、デモなどを行っているということになります。
という事は、労働組合がない会社は、メーデーに参加しないということになりますよね。
私の会社も、そんなのはありませんでした(汗)。

労働組合は、ストライキなどを行う権利を正式に憲法で認められているので、
大々的に道路を塞ぐようなデモ行進でも行えるということなんですね。

でも、実際参加している私の友人に言わせれば、
「ほぼ強制参加、会社が認めている行事、休日でもないので、参加は有給休暇。時間の無駄」とも言っていました。。。

大企業に勤める人にはそれなりのご苦労があるんですね・・・

メーデーについて思うこと

今、日本では働き方の改革なども叫ばれています。

ブラック企業なんて表現もすっかり板についてしまい、8時間労働なんてどこ吹く風、の会社も多いことでしょう。

日本人は基本的に、真面目で誠実で働き者ですので、
何の違和感もなく働いている人、矛盾を感じながら働いている人、実際に身体を壊してしまった人、様々だと思います。

一方、海外では割り切りがしっかりしていますので、自己権利を主張する人が多いのも事実。
どちらがいいとか悪いとかではなく、それぞれが働くことの意義、目的などを常日頃考えながら勤労に携わるべきなんだろうな、と感じました。