今年も残すところあとわずか。
例年より早く初雪が降った地域もあるようですね。
今年も冬は寒くなるのかな?
そんな心配をしているさなか、車の暖房が効かなくなるトラブルに巻き込まれました。
暖房の効かない車。
始めての経験ですが、ちょー最悪!
風は防ぐことはできますが、ほとんど外気温と一緒だし、動くこともないので足元から冷える。
幸いに日中だったから良かったものの、夜間だったらと思うとぞっとしました。
聞く所によると、寒冷地ではヒーターの故障で、凍死する恐れもあるとか・・・。
これから迎える本格的な冬、ヒーターの故障についてまとめたので紹介します。
車の暖房の効きが悪いのはなぜ?
車の暖房の効きが悪いときやまったく効かないときは、だいたい次のような原因が考えられます。
1.サーモスタットの故障
2.冷却水がない
3.冷却水の漏れ
4.エアミックスドアの故障
それではこれらの原因について、簡単にまとめていきます。
1.サーモスタットの故障
エンジンを回転させる時にはエンジン内では爆発が繰り返され、エンジンは高温になります。
この状態のままだとオーバーヒートしてしまうので、ラジエーター冷却水を循環させて放熱しています。
ヒーターはエンジンの熱を利用して暖かい空気を作っています。
この熱くなった冷却水をヒーターコアに送り、温まった空気をヒーターファンで車内に送っています。
エンジンを一定の温度で保つバルブの役目がサーモスタットです。
エンジンの温度が低い時は冷却水の水路を閉じ暖気し、エンジンの温度が高い時は水路を開放し冷却します。
サーモスタットが故障すると、常に冷却水がエンジンに流れるようになり、気温が低いと冷却水の温度が低下し暖房が機能しなくなります。
15分程運転しても水温計が上がってこないようであれば、サーモスタットの故障が考えられます。
2.冷却水がない 3.冷却水の漏れ
ヒーターコアに冷却水が送れなく暖房が効かなくなります。
冷却水のチェックをしてみましょう。
冷却水が漏れている時は硫黄のような匂い(クーラントの匂い)がします。
このような場合は冷却水の補充をしましょう!
4.エアミックスドアの故障
ヒーターコアの前にエアミックスドアという部品があります。
このエアミックスドアは、ヒーターコアに流れる通路とヒーターコアを迂回する通路の配分を切り替え温度調節としています。
エアミックスドアが故障しヒーターを迂回する通路にだけ空気が流れると、暖房が効かなくなります。
車の暖房が効かない原因。他には?
ここまでで、車の暖房が効かない原因として、サーモスタットや冷却水、エアミックスドアの故障を説明しました。
ですが、車の暖房の仕組みは複雑で、他にも原因がある可能性があります。
こちらについても確認しておきましょう。
1.エアミックスドアの制御不良
2.温度センサーの故障
3.ヒーターファンの故障
1.エアミックスドアの制御不良
エアミックスドアのコントロールは電子機器にて制御しています。
この電子制御回路に不具合が生じると温度調整にトラブルが起きます。
エアミックスドアの故障や制御不良は、エアコンの設定温度を変化させても吹き出しの風の音や温度変化があるか確かめてみましょう。
2.温度センサーの故障
車には室温センサー、外気温センサー、水温センサーがあります。
このセンサーが故障すると温度制御が不能となり、暖房が効かなくなることもあります。
3.ヒーターファンの故障
送風口から風が出ているか確認しましょう。
他にもエアコンの制御不良なども考えられます。
車の暖房が効かないときの修理代はいくらか紹介!
一番の気がかりはいったい修理にいくらかかるのか?
思わぬ出費ですからね。
部品や修理工場で違いはあると思いますので、目安にしてもらえばと思います。(工賃込の金額です)
ラジエーターオーバーホール 30,000円
ヒーターファン交換 60,000円
ヒーターコアオーバーホール 40,000円
水温センサー交換 6,000円
冷却水交換 5,000円
冷却水の問題などであれば5000円程度ですみますが、他の原因になると高いですね。
本格的に修理が必要な場合は10,000円以上することは覚悟した方が良さそうです。
とはいえ、放置しておくと被害が拡大することもありますので、修理工場やディーラーにて確認してみてくださいね!
まとめ:車の暖房が効かないとき
暖房の故障はなかなか耐え難いものになります。
年末年始の遠出を予定されている方は、冷却水の確認を行っておきましょう。
またいざという時に備え、シートヒーターや使い捨てカイロなどあると安心ですね。