今年も残すところ、あと1か月少々となりましたね。
12月は、クリスマスや年賀状作りなど、各イベントに追われることも多く、お正月の準備も、慌ただしい中で始める方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか?
最近では、鏡餅などのお正月用品も多くが商品化されており、簡単に扱うことができます。
ですが、お手製の鏡餅の場合は、飾っている間に固くなってしまったりして、なかなか食べにくかったりしますよね。
今日は、そんな鏡餅に関する、食べ方などを解説します!
鏡餅を切ってはいけないってホント?どうして?
「鏡餅を切ってはいけない」こんな話を両親やおじちゃん・おばあちゃんに聞かされたことはありませんか?
昔は特に気にしていたことなのですが、最近ではあまり聞かなくなっているのも事実。
あまり知られていない「鏡餅を切ってはいけない理由」をご紹介します。
鏡餅を切ってはいけない2つの理由
鏡餅を切ってはいけない理由は2つあります。
1つ目は、鏡餅には歳神様が宿っている、と言われているため、鏡餅を切る=歳神様を切る=縁起が悪い、というのが理由です。
そもそも鏡餅は、武家の象徴である武具に備えていたものであり、これを刃物で切るということは、切腹を連想させます。
そのため、鏡餅は切ってはいけない、と言われるようになったようです。
また、『切る』や『割る』という言葉自体も、忌み言葉とされているため、この言い回しを避けるために、『鏡開き』とも言うようになった、と言われています。
2つ目の理由としては、鏡餅はとても固くなってしまうので、刃物で切る行為自体は、とても危険な行為でもあります。
鏡餅に限らず、乾燥したお餅は想像以上に固いです!
単純な理由ではありますが、包丁が滑って指を切ってしまったりしては一大事。
そのため、鏡餅を包丁できるな!ということが伝わっているようです。
鏡餅を柔らかくする方法や割り方
乾燥した鏡餅は非常に固いので、食べる際には、トンカチなどを使って、割っていきます。
割れない場合は、乾燥が甘いので、天日干しにして、さらに乾燥させてください。
とはいえ、乾燥するまでには時間もかかってしまいます。
もっと手っ取り早く小さく割るには、『電子レンジ』を使って、小さくすることができます。
天日干しとは、まったく逆の発想ですね。
鏡餅を電子レンジで柔らかくする方法
固くなった鏡餅を水にくぐらせてから、お皿に乗せたら、ラップをして電子レンジで温めるだけです。
これだけで、あっという間に小さく、柔らかくすることができますよ。
ただし、電子レンジを使用する場合は、やりすぎると、お餅が柔らかくなりすぎてしまうので、温める時間は、加減してください。
餅の大きさにもよるのでどのくらいの時間が最適というのは一概には言えません。
まずは1分ほどやってみて、まだまだ固いようであれば、チンする時間を少しのばしましょう。
逆に、少し柔らかくなったと感じたら、次は30秒ぐらいにしてみるとよいです。
鏡餅は焼かないっていうのもホント?おススメの食べ方
一部の地域では、鏡餅を焼かないという風習があるようです。
ですが、一般的には鏡餅の食べ方には、特に決まりはないようです。
鏡餅のおススメの食べ方
多くの過程で一般的な食べ方は、おしるこや、お雑煮が多いようです。
焼いて食べることもできますが、やはり一度固くなってしまったお餅は、単に焼いただけでは固くて食べるのも大変です。
固くならずに食べられる、「おしるこ」「お雑煮」などはうってつけのようですね。
また、寒い季節に体を温める意味でもぴったりではないでしょうか。
鏡餅 やってはいけないこと
最もやっていけないものは、鏡餅を食べずに、処分してしまうことです。
少し前にも書いた通り、鏡餅には歳神様が宿っていると言われているので、無病息災を願って、ありがたく食べる、というのが、一般的とされています。
なかには、食べずに、どんと祭に持って行って処分してしまう、という方もいるようですが、これはNG。
これでは、せっかくのご利益を手放してしまうことになってしまうので、それだけはしないようにしてくださいね。
鏡餅の扱いについてまとめ
鏡餅は、一般的に鏡開きをする1月11日に食べることになっています。
最近の鏡餅は、パッケージ化されているため、飾っている間にカビてしまったり、乾燥して固くなる、ということはありません。
鏡餅の食べ方や由来もわかったところで、余裕があれば、来年のお正月に向けて、お手製の鏡餅を作ってみてはいかがでしょうか?
きっと、いつもとは違ったお正月気分が味わえるのではないでしょうか。