部屋干しした洗濯物、なんだか生乾きの嫌なニオイがする…冬場や梅雨時期に、こんな経験ありませんか?

洗ってすぐのはずなのに臭う、というときは、実は干し方だけの問題ではないこともあります。

この記事では、洗濯物が臭う本当の原因から、臭わない洗い方、すでに臭ってしまった衣類の対処法、部屋干しでも1日でしっかり乾かすコツまでまとめました。

部屋干しが臭うのはなぜ?モラクセラ菌が原因

洗濯物の生乾き臭の正体は「モラクセラ菌」という細菌の繁殖だと言われています。ただし、菌自体は完全にゼロにはできないため、繁殖させない環境づくりが対策の基本になります。

モラクセラ菌は湿った環境を好みます。汗を吸った衣類や濡れたタオルを洗濯かごに入れっぱなしにしておくと、それだけで急速に増殖してしまいます。特にタオルや厚手の衣類は水分を含みやすく、乾くまでに時間がかかる分、菌が繁殖する時間も長くなりがちです。

部屋を閉め切って干すと湿度が上がり、さらに菌が繁殖しやすい環境になります。また、冬場は洗剤が溶けきらず石鹸カスが残りやすく、これも雑菌のエサになってしまいます。菌は目安として60℃以上の熱で死滅しやすくなると言われており、この性質は後述する洗い方・対処法でも活用します。

生乾き臭を防ぐ洗い方のコツ

干し方だけでなく、実は「洗い方」の段階で臭いの原因菌を減らしておくことも重要です。

・洗剤は規定量を守る(多すぎても少なすぎても、溶け残りや洗浄力不足の原因になります)
・洗濯機に詰め込みすぎない(洗濯槽の7〜8割程度を目安に)
・可能であれば40〜60℃程度のお湯で洗う(タンパク質汚れや菌を分解しやすくなると言われています)
・部屋干し用・抗菌タイプの洗剤を選ぶ

これらを意識するだけでも、干し上がりの臭いはかなり軽減されます。

洗い直しても臭いが取れない場合の対処法

洗い直せば多くの場合は解決しますが、すでに臭いが定着してしまった衣類は、通常の洗濯だけでは取れないことがあります。その場合は、次のようなつけ置き対処を試してみてください。

1.40〜60℃程度のお湯を洗面器や洗濯槽に用意する。

2.酸素系漂白剤を規定量溶かし、気になる衣類を30分〜1時間ほどつけ置きする。

3.つけ置き後は、いつも通り洗濯機で洗ってしっかりすすぐ。

漂白剤の臭いが気になる場合や、色柄物で漂白剤を使いにくい場合は、重曹を溶かしたお湯につけ置く方法もあります。洗い直しただけでは臭いが取れない場合、単純に洗う回数を増やすのではなく、一度つけ置きを挟むほうが効果的なことが多いです。

洗濯前にできる臭い予防

脱いだ服や濡れたタオルを、洗濯かごに入れっぱなしで長時間放置しないようにしましょう。湿ったまま放置する時間が長いほど、モラクセラ菌が増殖しやすくなります。

通気性の良い洗濯かごを使う、脱いだ服はできるだけその日のうちに洗う、といった習慣も予防につながります。

部屋干しを1日で乾かす干し方のコツ

洗濯物を早く乾かす条件は「温度が高い」「湿度が低い」「風通しが良い」の3つです。部屋干しでもこれを意識すれば、生乾き臭を防ぎながらしっかり乾かせます。

干す場所は「部屋の中央」

カーテンレールや窓際、壁のそばは空気の動きが悪く、実は部屋干しに向いていません。室内干し用の物干し竿などを部屋の中央に置き、風が通り抜けるようにするのがベストです。

洗濯物同士の間隔を10〜15cmあける

ぴったりくっつけて干すと風が通らず乾きが遅くなります。細い針金ハンガーより、太めのハンガーを使うと生地同士がくっつきにくく、乾きが早くなります。

厚手のバスタオルは筒状にして干す、フード付きの服は逆さにして干すなど、素材や形に合わせて干し方を工夫すると、さらに乾きが早くなります。

脱水を2回する・アイロンをかける

どうしても早く乾かしたいときは、脱水をもう1回追加するのも効果的です(ただしデリケートな衣類は傷むので避けましょう)。時間に余裕があれば、湿った状態でアイロンをかけると水分が飛んで乾きが早まり、高温による殺菌効果でニオイの原因菌も減らせます。

除湿機・扇風機・エアコンのドライ機能を活用

除湿機は、広い部屋より狭く密閉した空間で使うほうが効果的です。洗濯物を干す部屋はなるべくコンパクトにしましょう。

扇風機を洗濯物に直接風が当たるように向けると、それだけで乾く速さが大きく変わります。エアコンは暖房よりもドライ(除湿)機能のほうが洗濯物を乾かすのに向いています。暖房だけだと室内に水蒸気がこもり、乾きにくいうえにカビの原因にもなるので、暖房を使うなら扇風機を併用して空気を循環させましょう。

洗濯槽の汚れも生乾き臭の原因になる

洗い方や干し方を見直しても臭いが改善しない場合は、洗濯槽自体のカビ・汚れが原因になっていることがあります。洗濯槽の裏側は湿気がこもりやすく、モラクセラ菌をはじめとした雑菌の温床になりやすい場所です。

定期的な洗濯槽クリーナーでの掃除に加えて、洗濯機の中に砂や糸くずがたまっていないかもあわせてチェックしておくと、洗濯機全体を清潔に保ちやすくなります。

よくある質問

Q. 部屋干し用洗剤だけで臭いは防げる?

A. 部屋干し用洗剤は抗菌成分が配合されているものが多く、一定の効果は期待できます。ただし洗濯機に詰め込みすぎたり、洗剤量が不適切だったりすると効果が十分に発揮されないことがあるため、洗い方の基本と組み合わせるのがおすすめです。

Q. 柔軟剤の使いすぎも原因になる?

A. 柔軟剤を使いすぎると、繊維に成分が残って通気性が落ち、乾きが遅くなることがあります。結果として生乾き臭につながることもあるので、規定量を守るようにしましょう。

Q. 乾燥機を使えば洗い方は気にしなくていい?

A. 乾燥機は高温で乾かすため、部屋干しよりも菌が繁殖しにくいのは事実です。ただし洗濯物に既に臭いが定着している場合は、乾燥機にかけても臭いが残ることがあるため、気になる衣類は事前のつけ置き対処を試してみてください。

まとめ

部屋干しの生乾き臭の原因は、湿気を好むモラクセラ菌です。洗剤の量や洗い方を見直し、既に臭う衣類はつけ置きで対処したうえで、干す場所を部屋の中央にする、間隔をあける、除湿機や扇風機で乾いた空気を作ってあげましょう。それでも改善しない場合は、洗濯槽の汚れもチェックしてみてください。

子供の体操着や部活着など、毎日大量の洗濯物が出る家庭は、子供の体操着・部活着が生乾き臭い!部屋干しでも臭わせない洗い方とタイムスケジュールもあわせて参考にしてください。