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大文字送り火の意味を知って京都五山の場所に行こう!!【大文字焼き】

京都の夏の夜に燃え上がる大の字。

五山の送り火を見ると、
京都の人は夏の終わりの始まりを感じます。

私も小さなころはよく見に行きましたが、
今はテレビ中継でチラッと見る程度です。
毎年の普通の光景で、慣れてしまっているのかも。

でも改めて、五山の送り火について聞かれると「?」
京都市民としては、一通りの説明はできないとあかんのやないやろか?

そこで、五山の送り火、大文字焼きについてまとめました。

それではどうぞ。

五山の送り火の意味とは!?

お盆の明け、8月16日の夜にお焚き上げをする五山の送り火。
お焚き上げの日からもわかるように
大文字の送り火は、お盆行事の1つです。

お盆の間、それぞれの家で温かいもてなしを受けたご先祖様が
お盆の明けにあの世まで戻る道を明るく照らして迷わず
帰っていただくためにそれぞれの家で送り火を焚きます。

五山の送り火は2つのお盆行事が混ざり合ったもの

京都では、また同じくご先祖の帰り道を照らす
「万灯籠(まんとうろう)」・「千灯籠」というお盆行事もあります。
8月の23・24日に嵐山の北、化野(あだしに)念仏寺で行われる「千灯供養」は、
「万灯籠」として有名な行事です。

五山の送り火は、この二つのお盆行事が、混ざり合ってできたものだと思われます。
やがて山の斜面に火床を置き、松明(たいまつ)で大きな文字や図柄を描くようになったものが現在に繋がっているようです。

大文字焼きはなぜ「大」の字なのか


私が、ずっと疑問の思っていたことがあります。

お盆の行事という事から、鳥居形・妙法、
ご先祖を送るということから、船形はわかるのですが、
なぜ、「大」の字なのか?
ちょうどいい機会なので、それもまとめてみました。

大文字焼きの由来:2つの説

まず、1つめの説。
もともとは“大”ではなく、星:仏教の悪霊退治などの五芒星だったものが変化したもの。
五芒星とは、あの安倍晴明で有名な陰陽師でも使われていた星で、魔除けの力があったと言われています。

2つめの説は、弘法大師空海が“大”の字に護摩壇をくんでいたことからではないかという説です。
なぜ弘法大師かと言いますと、送り火の起源の1つの説として弘法大師が始めたというものがあるからです。

他にもいくつか説がありましたが、結局、わかりません!ごめんなさい。

ちなみに京都では、お宮参りの時、男の子なら“大”、女の子なら“小”の字を
額に書いて、お参りをします。
何か関係があるのでしょうか。

京都五山の送り火が見られる場所を紹介!!

その五山の送り火、一体どこに行けばいえるのでしょうか?
まずは、一番有名な「大文字」
東山の大文字山で、人々の願いを書いた護摩木を大の字に組み並べて
夜の8時ちょうどに点火されます。

ここで、1つお願いです。
よく「大文字焼き」と言われる人がいますが、
はじめに言いましたように、これはお盆行事の一つですから、
「大文字の送り火」、「五山の送り火」なんです。

すみません、今までずっと気になっていたんです。
「大文字焼き」で覚えていた人は、
「五山の送り火」に記憶の上書きをよろしくお願いしますm(__)m

1.大文字が良く見える場所

さて、本題に戻ります。
大文字が、良く見える場所は、
東山の正面、出町柳の鴨川河川敷ですね。
ここは、良く見える場所として有名なので、早くから場所取りをしている人もいます。
あとは、やはり鴨川沿いの丸太町より北の橋ですね。

2.妙法が良く見える場所


8時5分に点火されるのは、「妙法」です。
おすすめスポットは、北山通り。ノートルダム女学院の近くです。
また、市営地下鉄鞍馬口駅から東、鴨川へ向かって500メートルほどの
出雲橋の東側では、「妙法」と「船形」の両方が見える穴場です。

3.船形が良く見える場所


次は、「船形」。8時10分点火です。
五山の中で一番北にある西賀茂船山で点火される船の形を送り火です。
賀茂川沿いの賀茂街道がおすすめです。

また、船山にある舟山ゴルフコースは、「船形」の間近で迫力ある送り火が見られます。
当日は、ゴルフコースが解放されますが、念のため、事前に確認してください。

4.左大文字が良く見える場所

8時15分には、「左大文字」の点火です。
金閣寺の北にある「左大文字」は、西大路通り沿いにある
桜で有名な平野神社がおすすめスポットです。

基本的には、西大路通りなら少し小さくなりますが、四条あたりからも見えます。
普段も、西大路通りを南から北へ車で通ると、二条通りを過ぎるころから
ずっと「大」の字に向かって走っているような感じがします。

5.鳥居形が良く見える場所


最後に点火されるのは、「鳥居形」、8時20分です。
五山の中で最も西はある「鳥居形」の鑑賞定番スポットは、
嵐山の渡月橋ですが、「灯籠流し」も行われるため、

毎年大混雑していますので、覚悟!がいります。
時代劇のロケ地として、よく出てくる広沢の池も送り火がよく見えます。

おまけ.五山の送り火全部が良く見える場所

五山の送り火、全てが見たいという欲張りなあなたには、
特別にいくつか紹介します。
京都駅ビル内の空中経路・京都タワー・将軍塚などです。
ただし、混雑必至なので予約が必要になっていますので、早めにチェックをしておいてください。
この場合の早目とは、半年・一年前も含みます!

まとめ:京都五山の大文字焼き


いかがでしたか?参考になりました?
五山の送り火基礎知識・おすすめスポット。
これで今年の送り火は、しっかり鑑賞できますね。

送り火当日は、明るいうちから場所取りなどで
京都市内あちこちが混雑・渋滞すると思いますので、
余裕をもって、できれば公共機関を使って移動してくださいね。

最後に京都市民ならではの豆知識を1つ。
8月16日の夜8時前には、市内の看板、ライトアップなどの照明は、ほとんどが消えます。
京都タワーも、消灯です。

五山の送り火が夜空によく映えるように、みんなで協力してます!