シーズンが終わってダウンジャケットを洗ったものの、「次はどうしまえばいいんだろう」と手が止まっていませんか。ハンガーを掛ける余裕がクローゼットにない、という家も多いはずです。

週末にまとめて衣替えをするなら、一度で失敗なく片付けたいですよね。

この記事では、吊るすか畳むかの分かれ道、圧縮袋の考え方、防虫剤の置き方と置き場所をまとめます。

ダウンジャケットのしまい方は吊るすのが基本?

洗って芯まで乾かしたダウンは、通気する不織布カバーをかけてハンガーに吊るすのが基本です。ただしハンガーを掛ける余裕がない家は、畳んで通気のある収納に切り替えます。

乾ききっていない場合や、洗濯表示・メーカーが保管方法を指定している場合は、そちらが優先です。

  • ハンガーを掛けられる → 吊るす
  • 掛けられない → ゆるく畳んで通気のある袋やケースへ
  • 圧縮袋は、使うなら条件つき(後ほど説明します)

しまう前に洗う理由と、乾き具合の確認

襟元や袖口に残った皮脂・汗は、変色や虫食いの原因になりやすい汚れです。着る回数が多かった、汚れや汗が気になるといったときは、洗うかクリーニングに出してからしまいます。

ほとんど着ていない場合は、洗濯表示に従い、汚れの程度で判断しましょう。洗いすぎも生地を傷める原因になります。

洗剤が残るとふくらみの妨げになることがあるので、すすぎは念入りにしましょう。洗い方そのものは、こちらにまとめています。

自宅で洗わず、クリーニングに出す場合もあると思います。コートのクリーニング頻度の考え方は、ダウンにも当てはまる部分があるので、こちらが参考になります。

しまう前に、芯まで乾いているかを必ず確かめます。表面が乾いていても、中の羽毛が湿っていることがあるからです。

  • 触って、湿りや冷たさが残っていないか
  • 羽毛のかたまりが残っていないか
  • 縫い目・ポケット・裾の内側まで確認したか

乾燥にかかる時間は、厚みや天気で大きく変わるので、日数では決めません。週末にまとめて作業するなら、洗うのを先に済ませ、乾き具合を確認できる日を挟んでからしまう流れにしてください。平日は子どもの世話で手が回らない家ほど、乾いたかどうかの確認を週末の作業に組み込んでおくと安心です。

吊るす場合と畳む場合のしまい方

乾いたら、通気カバーで包んで吊るす。吊るせないときは、潰さずゆるく畳む。手順はこの2通りです。

ハンガーで吊るして保管する手順

  1. ポケットの中身を出し、ファスナーを閉じる
  2. 芯まで乾いていることを確認する
  3. 肩幅に合う、厚みのあるハンガーに掛ける
  4. 不織布のカバーをかける
  5. 他の服と詰め込まず、少し間をあけて吊るす

肩幅に合わないハンガーだと、重みで肩の形が崩れやすくなります。クリーニングから戻ったときのビニールカバーは外してください。湿気がこもりやすいためです。

ハンガーを使えない家の畳み方

  1. 芯まで乾いていることを確認する
  2. 空気を押し出さず、ふんわり畳む
  3. 不織布の袋か、通気のある収納ケースに入れる
  4. 上に重いものを載せない

収納スペースに限りがある家ほど、ぎゅうぎゅうに詰めないことが肝心です。衣替えのタイミングで、ダウンの置き場所を先に決めておくと迷いません。

畳み方を指定している製品もあるので、洗濯表示やメーカーの案内も確認しましょう。

ダウンに圧縮袋を使うときの考え方

省スペースの圧縮袋は便利ですが、ダウンとは相性がよくありません。理由と、使うときの条件を整理します。

圧縮袋が勧められない理由

ダウンは、羽毛が空気をためてふくらむことで暖かさを出す服です。強く圧縮すると、そのふくらみが戻りにくくなる恐れがあります。

  • 空気を抜ききって、カチカチに潰す
  • 次のシーズンまで、ずっと圧縮したままにする

圧縮袋の使用上の注意に、ダウンに使ってよいか、どこまで圧縮してよいかが書かれていることがあります。使う前に必ず読んでください。戻り具合は製品や保管期間で変わるため、一律に「必ず戻らない」とは言えません。

どうしても使う場合の条件

引っ越しや旅行など、短い期間だけと割り切るなら、使う余地はあります。その場合も、空気を抜ききらないようにします。

  • 長期保管のメインにしない
  • 洗濯表示に、圧縮保管の可否が書かれていないか確認する
  • 防虫成分入りの袋は、ダウンに使ってよいか、使用期間の指定は何かを製品の注意書きで確かめる

3つのしまい方を比べると、次のとおりです。

しまい方場所の取りやすさふくらみへの影響向く場面
吊るす△ 場所をとる◎ 出にくいクローゼットに余裕がある
畳んで通気ケース○ 重ねやすい○ 出にくいハンガーを掛けられない
圧縮袋◎ 小さくなる△ 出やすい短期間の移動・引っ越し

一番のおすすめは吊るす方法、次が通気ケースに畳む方法です。圧縮袋は最後の手段にしてください。

防虫剤・除湿剤の置き方と保管場所

しまったあとの失敗は、湿気と置き場所で起きがちです。ここで決めておきましょう。

防虫剤の置き方と、除湿剤の考え方

防虫剤が必要かどうかは、保管環境と洗濯・クリーニングの状況しだいで、洗濯表示やメーカーの案内に従って判断します。入れるなら、衣類に直接触れさせないのが基本になります。

  • 吊り下げ型は、ハンガーのフックに掛けて使う(子どもが開けられない・届かない位置で)
  • 置き型は、収納ケースの中で衣類の上に置く
  • 種類の違う防虫剤を混ぜて使わない
  • 防虫剤と除湿剤を一緒に使えるかは、製品の表示で確かめる
  • 除湿剤は、置く場所で効き方が変わる。クローゼットの隅など、製品の表示に従って置く

生地やファスナー、装飾への影響は製品によって違うので、使う前に注意書きを読んでください。

  • 防虫剤と除湿剤は、子どもの手が届かない場所に置く。子どもが開けられる引き出しや低い位置は避ける
  • 誤って口にしたときは、製品の注意書きに従い、迷わず医療機関や中毒の相談窓口に連絡する

置いてはいけない保管場所と、しまっている間の確認

湿気と日焼け、高温を避けるのが基本です。次のような場所は避けてください。

  • 押し入れの下段や床への直置き
  • 壁にぴったりくっついた場所
  • 直射日光が当たる場所
  • ベランダなど、高温や雨風にさらされる場所

クローゼットの湿気対策は、除湿剤の置き場所しだいで効き方が変わります。

しまっている間も、ときどきカバーを開けて風を通し、においやカビ、虫食いがないか見てください。着る前にふくらみが戻っていないときの対処は、先に洗う章で紹介したダウンジャケットの洗濯の記事にあります。

ダウンのしまい方でよくある質問

しまい方で迷いやすい疑問に、短く答えます。

ダウンコートやロング丈もハンガーで大丈夫?

大丈夫ですが、丈が長いと裾が床や他の服に触れやすくなります。肩幅に合うハンガーを使い、裾に余裕をもたせて吊るしてください。

クリーニングから戻ったビニール袋のままでもいい?

おすすめしません。湿気がこもりやすいので、外して不織布のカバーに替えましょう。

防虫剤は必ず入れる必要がある?

必須とは言い切れません。洗濯表示やメーカーの案内に従って判断し、入れない場合も、通気と湿気対策は必要です。入れる場合の注意は、前の章のとおりです。

出したらぺちゃんこになっていたら?

羽毛が湿気やつぶれで固まっている状態かもしれません。復活の方法は、先に洗う章で紹介したダウンジャケットの洗濯の記事にまとめています。

何か月くらいしまっておいて大丈夫?

保管期間は、洗濯表示やメーカーの案内を確認してください。長く置くなら、途中で風を通すのが安心です。

まとめ

ダウンは、洗う、芯まで乾かす、通気させる、吊るすの順でしまいます。吊るせない家は、潰さずゆるく畳み、通気のある袋かケースに入れましょう。

圧縮袋は短期間の最後の手段で、防虫剤や除湿剤を使うなら、子どもの手が届かない場所に置くこと。この2点だけは、片付けの前に決めておいてください。