朝晩の冷え込みで、しまってあった手袋を引っ張り出す季節になりました。ところが内側を見ると、汗と皮脂でうっすら黄ばんでいたり、子供の手袋の指先が真っ黒だったりしませんか?

洗いたいけれど、縮んだり革が硬くなったりしそうで怖い。洗うのをためらって、そのまま使い続けている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、素材ごとの洗い方、タグが無いときの見分け方、縮ませない干し方、シーズンオフの保管までをまとめます。共働きで手間をかけにくい家庭向けに、子供の手袋をまとめて洗うコツも入れました。

手袋は洗濯機で洗える?素材で決まる洗い方の結論

ニットや綿の手袋は、洗濯表示が手洗いまたは洗濯機OKなら、30℃以下のぬるま湯で優しく洗えば自宅で洗えます。ただし一般的な本革の手袋は水洗いや洗濯機で硬化・ひび割れしやすく、洗濯表示に洗濯不可の×印がある手袋は自宅では洗えません。

だから最初にやるのは、手袋の内側や付属タグの洗濯表示の確認です。手洗い記号(洗面器に手が入ったマーク)があれば手洗い、×がついていれば水洗いしない、と決めてしまえば迷いません。2016年に改正されたJIS規格の記号が現在の表示です(2026年10月時点)。

素材別の洗い方の早見表

素材洗い方やってはいけないこと
ウール・アクリルのニット30℃以下で押し洗い(手洗い)高温、もみ洗い、乾燥機(縮む・フェルト化)
綿・軍手洗濯機OK(表示を確認)色柄物への塩素系漂白剤(色落ち)
本革(一般的なもの)水洗いせず、乾拭き表示なしでの水洗い・洗濯機(硬化・ひび割れ)
スマホ対応(導電糸)表示に従う。洗うなら手洗い指先をこする(反応が落ちることがある)
合皮・防水・スキー用洗濯表示で判断表示なしでの水洗い

タグが取れてしまった場合は、次の手がかりで素材を探ります。

  • 購入時の箱やラベル、通販の商品ページが残っていないか
  • 表面に細かい皮目(毛穴のような凹凸)があれば革の可能性が高い
  • 編み目が見えればニット、織り目なら綿などの布
  • 指先だけ質感が違えばスマホ対応の可能性

判断がつかないときは水洗いしないのが鉄則です。乾いた布で拭くところから始めましょう。

ニット手袋の洗い方|手洗いの手順と洗濯機を使う条件

ウールもアクリルも、洗う側が気をつけるのは水温と摩擦の2つです。ウールの繊維は表面がうろこ状になっていて、高温や強くこすった刺激で絡み合い、縮んで硬くなります(フェルト化)。アクリルは洗濯表示に従えばOKです。

手洗いの手順

一番のおすすめは手洗いです。洗面器ひとつで5分ほどあれば終わります。

  1. 洗濯表示を確認する
  2. 洗面器に30℃以下のぬるま湯を張り、おしゃれ着用の中性洗剤を溶かす
  3. 手袋を沈めて、手のひらで押し洗いする(もむ・こすり合わせるのは禁止)
  4. 汚れの強い指先や手首は、洗剤液を含ませて軽く押す
  5. ぬるま湯を替えて2〜3回すすぐ
  6. 乾いたタオルで挟み、上から押さえて水気を取る

絞るのはNGです。ねじると編み目が伸びて、乾いても元に戻りません。

ニット手袋でやってはいけないこと

  • 40℃以上のお湯(縮みの原因)
  • もみ洗い・絞る(型崩れ、毛羽立ち)
  • 長時間のつけ置き(色移り)
  • 乾燥機・ヒーターの直風(縮み)

洗濯機を使える条件と脱水の目安

洗濯機を使っていいのは、洗濯表示が洗濯機OKの場合だけです。必ず洗濯ネットに入れ、手洗いコースやドライコースなど弱い水流を選びます。

脱水は短めが基本です。目安は30秒〜1分程度ですが、機種で差が大きいので、取扱説明書と表示を優先してください。足りない水気は、タオルで挟んで取れば十分です。

縮みや伸びで困ったときの対処は、記事末尾の関連記事も参考にしてください。

革手袋・スマホ対応手袋・綿手袋の洗い方

ニット以外の素材は、それぞれ例外があります。

  • 革手袋:水洗いしない。一般的な本革は、水に濡れると油分が抜けて、乾いたあとに硬くなったりひび割れたりします(洗濯表示に手洗い記号がある革は表示に従ってください)。汚れは乾いた柔らかい布で拭き、ひどい汚れは革製品に対応したクリーニング店に相談しましょう。
  • スマホ対応手袋:指先をこすらない。指先の導電糸が摩擦で傷むと、反応が落ちることがあります。洗う場合は洗濯表示に従い、手洗いの押し洗いが安全です。
  • 綿手袋・軍手は洗濯機で洗えます。洗濯表示を確認したうえで、洗濯ネットに入れます。色柄物には塩素系漂白剤を使わないでください(色落ちします)。

革手袋の保湿は、レザー用クリームを薄く塗る方法が一般的です。頻度は年1〜2回(シーズン前と終わり)が目安ですが、製品の取扱表示を優先してください。濡れてしまったら陰干しで自然乾燥し、ドライヤーやヒーターは避けます。

型崩れ・縮みを防ぐ干し方と保管のコツ

洗い方が合っていても、干し方で形が崩れることがあります。平干しが基本と覚えてください。

  1. 指を1本ずつ広げて、形を整える
  2. タオルの上か平干しネットに置く(ハンガーやピンチでつるさない)
  3. 直射日光・ヒーター・乾燥機は避け、風通しのよい日陰で干す
  4. 革手袋は、薄紙や新聞紙を軽く詰めて陰干しする

シーズンオフにしまう前に洗うのは、汗や皮脂の汚れが残ると虫食いやカビの原因になるからです。完全に乾いてからしまうのが条件で、少しでも湿っていると保管中にカビます。通気性のある不織布の袋かケースに入れ、防虫剤を使う場合は製品の使用上の注意に従ってください。

子供の手袋はまとめて洗っていい?共働き家庭の時短のコツ

同じ素材のニット手袋で、洗濯表示が洗濯機OKなら、まとめて洗えることが多いです。ただし片方だけなくなる事故が起きやすいので、ペアごとにネットに入れるのが安全です。ミトンや紐つき手袋は絡みやすいため、別のネットにしましょう。

夜に洗って朝までに乾かす流れ

  1. ペアごとに洗濯ネットに入れ、洗濯物と一緒に弱水流コースで洗う
  2. 脱水は短めにして、タオルで挟んで水気を取る
  3. 平干しにして、朝になっても乾かなければ予備の1組を使う

洗う頻度は決まった回数があるわけではありません。汚れや汗のにおいが気になったら洗う、という考え方で十分です。ニット素材の洗い方はマフラーと共通する部分が多いので、冬物をまとめてお手入れすると効率的です。

手袋の洗い方でよくある質問

Q. 手袋は何回使ったら洗えばいいですか?

A. 汚れや汗が気になったタイミングが目安です。回数の決まりはありませんが、シーズン終わりにしまう前には一度洗っておくと安心です。

Q. 洗濯機のドライコースで洗えますか?

A. 洗濯表示が洗濯機OKなら、洗濯ネットに入れてドライコースや手洗いコースを使えます。ウールは縮みやすいので、迷ったら手洗いにしてください。

Q. 乾燥機に入れてもいいですか?

A. 革は乾燥機に入れないでください。ニットとスマホ対応手袋も乾燥機は避けるのが基本で、タンブル乾燥可の記号が表示にある場合だけ例外です。

Q. 洗ったらスマホが反応しなくなりました。

A. 導電糸の摩耗や、指先に水分が残っていることが原因の場合があります。完全に乾かしてからもう一度試し、それでも反応しなければ買い替えを検討しましょう。

まとめ

手袋の洗い方は、洗濯表示の確認→素材の判断→30℃以下で押し洗い→平干しの順で考えれば失敗しにくくなります。迷ったときは、水洗いせずに乾拭きで済ませるのが一番安全です。

これから出番が増える季節です。シーズンのはじめと終わりに1回ずつ洗っておけば、1年を通して気持ちよく使えます。