コーヒーメーカーのタンクや抽出口に、白いカリカリした汚れが付いていませんか?最近コーヒーの味が変わった気がする、という方も多いと思います。

ネットでは「クエン酸を通せば落ちる」とよく見かけますが、自分の機種でやって壊れないか、子どもも飲むコーヒーや麦茶に影響が残らないか、気になりますよね。

この記事では、クエン酸を使う前に確認すること、通し方、すすぎ後のにおいの確かめ方をまとめます。

コーヒーメーカーの掃除にクエン酸は使える?

内部の白い水垢(石灰分)は、クエン酸を水に溶かしてタンクに入れ、抽出する要領で通すと落とせるのが一般的です。ただし機種によってはクエン酸が使えない、または専用の洗浄剤を指定していることがあるので、先に取扱説明書で確認してください。

白い水垢は水道水に含まれるカルシウムなどが固まったもので、アルカリ性の汚れです。酸性のクエン酸で溶かせるのはこのためです。

取扱説明書で見る3つの点

クエン酸を通す前に、説明書やメーカー公式サイトの「お手入れ」「FAQ」で次の3点を探します。この3点が分かれば、手順を判断しやすくなります。

  1. クエン酸を使ってよいか(石灰除去の方法が書かれているか)
  2. 専用の洗浄剤・除石灰剤を指定していないか
  3. クエン酸の量、水の量、通す回数、置き時間

説明書が見当たらなければ、機種の型番(本体の底や背面に書かれています)でメーカーの公式サイトを検索すると、FAQが見つかることが多いです。

それでも分量が分からないときに、自己判断で濃くするのはやめましょう。濃くしても汚れが落ちやすくなるとは限らず、部品への負担だけが増えるおそれがあります。

クエン酸洗浄の手順

用意するのは、掃除用または食品用のクエン酸(粉末)、水、計量カップ、柔らかい布です。分量は機種の指定が最優先です。

  1. タンクを空にし、ペーパーフィルターや粉を外す
  2. 指定の量のクエン酸を水に溶かす
  3. 溶かした液をタンクに入れ、コーヒーを淹れるときと同じ操作で抽出する
  4. 説明書に置き時間の指示があれば、その時間だけ置く
  5. 水だけをタンクに入れて抽出し、内部をすすぐ
  6. すすぎを繰り返し、酸っぱいにおいが消えたことを確かめる

参考までに、デロンギ公式FAQ(ドリップコーヒーメーカーDCM040J-WH)では、水約500mlにクエン酸約30gを溶かして抽出し、約15分置いたあと、水だけの内部洗浄を計4回行うとされています。

これはこの機種の値で、ほかの機種にそのまま当てはまるものではありません。このFAQでは、石灰除去ランプは約90回の抽出で点滅するとされています。回数の目安も、機種ごとに違います。

全体の所要時間は、置き時間とすすぎの回数で変わります。朝の忙しい時間より、時間に余裕のある休日に回すのが無理のない進め方です。

カラフェ・ふた・バスケットの洗い方

クエン酸を通すのは、本体の内部(水の通り道)です。取り外せるカラフェ、ふた、フィルターバスケットは、中性洗剤でやさしく洗うのが基本です。食洗機に入れてよいかどうかは、部品ごとに説明書で確かめましょう。

ミル(豆を挽く部分)がついた機種やエスプレッソ系の機種は、内部の構造が違います。クエン酸が通せるか、専用の手順があるかを必ず取扱説明書で見てください。

すすぎ後のにおいはどう確かめる?

最後に水だけを通したとき、その水が無臭で濁りがないことが、すすぎ終わりの目安です。何回すすげば十分かは機種で決まっているので、説明書の回数を守ったうえで、次の項目を見てください。

  • 抽出した水に、酸っぱいにおいが残っていない
  • 白いカスや濁りが出ていない
  • カラフェやふたに、クエン酸のにおいが移っていない

においが抜けないときは、まず水だけの抽出を1〜2回足してみてください。それでも残るなら、説明書の指定どおりにできているかを見直し、それでも残る場合はメーカーのサポートに相談するのが安全です。

やってはいけないこと

  • 塩素系の洗剤(カビ取り剤・漂白剤)とクエン酸を混ぜない。混ざると有害なガスが出るおそれがあります。洗剤の「まぜるな危険」の表示と使用上の注意に従ってください
  • クエン酸不可、専用洗浄剤の指定がある機種に自己判断で使わない
  • 濃ければ効くと考えて、クエン酸を増やさない
  • すすぎを省いて、そのまま飲み物を淹れない

クエン酸の粉や洗浄液は、小さな子どもの手が届かない場所にしまいましょう。口に入れたり、こぼしたりする事故を防ぐためです。

掃除の頻度と続けやすい運用

頻度は、水道水の硬さと使う回数で変わるため、「何か月に1回」と決めきれません。石灰除去ランプやお知らせ機能がある機種は、その表示に従うのが一番確実です。

表示がない機種は、タンクや抽出口に白い汚れが見えたとき、抽出に時間がかかるようになったときが掃除のサインです。

共働きで平日は時間が取れない家庭なら、洗浄液を通す日を「週末の午前」のように決めておくと、続けやすくなります。一番のおすすめは、水垢が目立ってからではなく、白い汚れが見え始めた時点でやることです。

よくある質問

掃除のあとに迷いやすい点に答えます。どの質問も、取扱説明書の指定が最優先という前提です。

Q. 重曹でも掃除できますか?
A. 水垢のような石灰分は酸性のクエン酸の領域で、重曹(弱アルカリ性)は油汚れやにおいを取る部品洗いに向いています。クエン酸と重曹を同時に使うと中和して効果が弱まります。内部に通してよいかは、機種の説明書で確認してください。

Q. お酢やレモン汁でも代用できますか?
A. 取扱説明書で認められている場合を除き、おすすめしません。お酢はにおいが残りやすく、レモン汁は果肉や糖分が内部に残るおそれがあります。

Q. 掃除用と食品用のクエン酸、どちらがいいですか?
A. 説明書に指定があればそれが最優先です。指定がなければ、成分表示と用途の表記を確認して選んでください。

Q. 掃除のあとの最初の1杯は飲んでも大丈夫ですか?
A. すすぎが済み、においが残っていないことを確かめたうえで淹れてください。少しでも酸っぱいにおいが気になるときは、その1杯は捨てるのが安全です。

まとめ

コーヒーメーカーの掃除にクエン酸が使えるかは、機種ごとに取扱説明書で確かめることから始まります。使えるなら、指定の量を溶かして通し、水で何度かすすいで、においが消えたことを確かめます。

塩素系の洗剤とは絶対に混ぜないこと。まずは手元の説明書を開いて、クエン酸の可否と分量のページを探してみてください。