寒くなってエアコンの暖房を入れ始めると、気になるのが来月の電気代ですよね。保育園・幼稚園の送迎で家を空けるとき、つけっぱなしにするか切るかで迷う方も多いと思います。

この記事では、暖房の電気代を1時間・1か月の目安と自分で計算する式で示したうえで、不在時間に合わせた運転の考え方をまとめます。

エアコン暖房の電気代は1時間いくら?

暖房の電気代は、安定運転の消費電力が0.5〜0.8kWなら1時間15〜25円ほどです(目安単価の31円/kWhで計算した例)。ただし運転を始めた直後は消費電力が大きく、機種の年式・部屋の広さ・外気温で金額は大きく変わります。

電気代の例(単価31円/kWh、消費電力は例として置いた値)

  • 消費電力0.5kW → 1時間 約15.5円
  • 消費電力0.8kW → 1時間 約24.8円
  • 消費電力1.5kW(立ち上げ時) → 1時間 約46.5円

31円/kWhは、全国家庭電気製品公正取引協議会が示している電力量の目安単価です。実際の単価は契約や地域で違うので、2026年10月時点でも契約により異なるため、自分の検針票の単価に置き換えて読んでください。

暖房の電気代を自分で計算する式

計算式と手順

電気代は、次の式でどの家でも出せます。消費電力(kW) × 電力量単価(円/kWh) × 使う時間です。

  1. 検針票(または契約会社のアプリ)で、電力量単価を確認する。分からなければ目安の31円で仮計算する
  2. エアコンの取扱説明書やカタログで、暖房時の消費電力を確認する
  3. 3つを掛け算する

注意したいのは、カタログの最大値で掛けると実際より高く出てしまう点です。暖房は部屋が暖まるまで大きく電力を使い、安定すると下がるからです。広い部屋用の機種ほど消費電力も大きくなるので、畳数ではなく自分のエアコンの消費電力で計算するのが確実です。

1日・1か月の試算

安定運転の消費電力を例として0.5kWと0.8kW、単価を31円として、1日8時間・30日使い続けた場合を計算してみます。

期間0.5kWの場合0.8kWの場合
1時間約15.5円約24.8円
1日(8時間)約124円約198円
1か月(30日)約3,720円約5,952円

これは立ち上げ分を含まない計算です。たとえば立ち上げ時に1.5kWで30分動けば、安定運転の分とは別に約23円かかります。自分の単価と消費電力に置き換えて、一度計算してみてください。

つけっぱなしとこまめに切る、得なのはどちら?

不在の長さで変わる分かれ目

エアコンは、部屋を暖め直すときに一番電気を使います。そのため短い離席ならつけっぱなしのほうが有利になりやすく、半日や夜間のように長く空けるなら切ったほうが有利になりやすいんです。

  • 買い物など、短い外出 → つけたまま(自動運転)
  • 数時間の不在 → 外気温や部屋の断熱次第。迷うなら、窓まわりの隙間対策を先に
  • 半日以上空けるとき → 切る

分かれ目は不在時間のほか、外気温と部屋の広さ、建物の断熱でも動きます。どちらが必ず得とは言い切れないので、上の目安を出発点にしてください。

送迎のある日の1日パターン

保育園・幼稚園や学校の送迎がある日は、次の4場面に分けて考えると判断しやすくなります。

  1. 朝の起床時:出る前の身支度中に入れておく。部屋が冷え切っていると立ち上げの電力が増える
  2. 送迎・出勤で長めに空ける:切って出かける。帰宅の少し前にタイマーで入れておくと、帰ったときに暖かい
  3. 帰宅後〜夕食:家族がそろう時間帯は連続運転。こまめに止めない
  4. 就寝時:寝室が寒すぎるなら、寝る前に暖めてから切るか、弱めの設定で運転する

この中で一番おすすめなのは、帰宅前のタイマー予約です。無駄に動かさず、帰宅時の寒さも避けられます。

赤ちゃんや小さな子がいる部屋の室温は、数値を決め打ちせず、かかりつけの小児科や自治体の子育て情報で確認してください。節約のために冷やしすぎないよう、寝室は様子を見ながら調整するのが安心です。

設定温度・風量・風向きで変わる節約ポイント

環境省のウォームビズでは、冬の室温の目安を20度としています。これはリモコンの設定温度ではなく部屋の温度なので、寒く感じるなら温度計で室温を測りながら調整しましょう。

資源エネルギー庁の省エネ情報では、暖房の設定温度を21度から20度に下げると約10%の節電になると紹介されています。設定を上げ下げするときの参考にしてください。

  • 湿度が上がると体感温度も上がりやすいので、加湿とあわせると20度でも寒く感じにくい
  • 首・手首・足首を温めると、設定を上げずに済む
  • 風量は自動運転にまかせる。暖まるまでは強く、安定すると弱くなる
  • 風向きは下向き。暖かい空気は上にたまるので、足元に届けるため
  • サーキュレーターを併用すると、天井付近の暖気を足元に回せる

寒くて我慢できないときは、設定温度を上げる前に、風向きと隙間を見直すのが先です。

フィルター・隙間・併用暖房の見直し

フィルターにほこりがたまると、暖房の効率が落ちます。月に1〜2回を目安に掃除しておくと、余計な電力を使わずに済みます(資源エネルギー庁は、暖房期のフィルター掃除で約6%の節電と紹介しています)。

シーズン初めに運転して嫌なにおいがしたときは、節約より先にエアコンの暖房だけ臭いときの原因チェックを確認してください。フィルターより奥の汚れは、エアコンのカビ掃除で自分でできる範囲に分けて考えると迷いません。

部屋の熱を逃がさないことも大切です。

  • ドアや窓の隙間をふさぐ
  • 床まで届く厚手のカーテンにする

体の近くを温める電気カーペットやこたつを使い、エアコンの設定を下げる手もあります。電気毛布なども同じ考え方ですが、乳幼児の寝具には使わず、使えるかどうかは必ず取扱説明書で確認してください。

よくある質問

暖房20度だと寒い。どうすれば?

設定を上げる前に、風向きを下向きにして首・足首を温めてみてください。それでも寒いときだけ、1度ずつ上げましょう。

自分の電力単価が31円と違うときは?

その場合は検針票の単価で計算し直してください。式は同じです。

赤ちゃんの部屋の室温は何度が目安?

目安は月齢や家庭で違うため、かかりつけの小児科や自治体の案内を確認してください。電気代のために寒くしすぎないことが大切です。

つけっぱなしで一番電気代がかかるのはいつ?

運転を始めた直後の立ち上げ時です。安定運転に入ると消費電力は下がります。

まとめ

暖房の電気代は、消費電力0.5〜0.8kWの例で1時間15〜25円。式は「消費電力×単価×時間」で、自分の家でも出せます。短い外出ならつけっぱなし、半日以上なら切る、が分かれ目です。まず検針票の単価を確認して、一度計算してみましょう。